ヘメロカリスの育て方は?植え替えは必要?肥料・用土など球根から育てる品種豊富なヘメロカリスの栽培方法

2018年6月11日


日本でもキスゲやカンゾウなど、古くから親しまれている多年草のヘメロカリスは、ユリに似た華やかな存在感があり、夏の庭の主役としても活躍してくれます。
1日花の花は1日だけでしおれてしまうことからデイリリーとも呼ばれますが、次々と花茎を伸ばし、長期間花を咲かせて夏の庭を彩ります。欧米中心に品種改良が盛んに行われ、花色、大きさともにバラエティーに富んだ園芸品種が毎年生まれる人気の草花です。

ヘメロカリスとは?

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ワスレナグサ科またはユリ科のヘメロカリス属の多年草です。暑さ、寒さにも強く丈夫で、植えっぱなしでも毎年よく咲くのがうれしい魅力ですね。

最近は鮮やかな黄花が個性的な「ステラデオロ」も人気があります。花が良く似ている球根植物のユリはオシベが四方に広がるのに対し、ヘメロカリスの仲間はオシベが上向きに反り返るようになるのが見分けるコツ。

日当たりの良い場所で管理すれば、初夏から夏まで、長い間次々と花が咲き続けます。手間がかからない、初心者向きの植物です。

ヘメロカリスの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

植えつけ期:3月~4月、10月~11月
開花期: 5月中旬~8月

置き場所

日当たりと水はけの良い場所なら元気に育ちます。

水やり

地植えの場合、鉢植えの場合ともに土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。秋以降の水やりは控えめにします。

栽培のポイント

ヘメロカリスは、半日陰でも育ちますが、花つきが悪くなるので、日当たりと水はけの良い場所に植えるのがベストです。植えつけ適期は春と秋。水はけ、水もちの良い培養土に元肥となる堆肥などの有機質を混ぜ込み、植えつけます。地植えの場合は、春と秋に緩効性の化成肥料を与えます。

鉢植えの場合は月1回、緩効性の化成肥料を与えましょう。丈夫で育てやすく、数年植えっぱなしでも毎年花を咲かせますが、込み合ってきたら株分けをかねて植え替えするのがおすすめです。鉢植えの場合は、毎年植え替えてやると、より元気に育ちます。春か秋、株分けすれば手軽に殖やせます。開花期は花後の花がら摘みも忘れずに。

主な病害虫

害虫:アブラムシ、カイガラムシ

ヘメロカリス栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

天然成分配合で元気に育つ培養土

花ごころ プレミアム花ちゃん培養土 25L

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木質堆肥やココナッツファイバーなどの天然成分を原料に、オリジナルの有機資材や海藻成分等もプラスされ、庭でも鉢でもそのまま植えこめば元気に育てられる培養土です。

すべての成分を1粒に。むらなくまける

ハイポネックス ネクスコート いろいろな植物用 500g

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3~4カ月に一度、ばらまくだけで効果が持続します。植物を元気に育てるための栄養素がバランスよく配合されているうえ、マグネシウム・カルシウム・イオウ・鉄などの微量要素もプラスされ、花色、葉色を美しく育てます。

さびのような粉が葉につくなど、異常が見られたら早めに薬剤を

住友化学園芸 殺菌剤 サンケイオーソサイド水和剤80 50g

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ヘメロカリスには病気はほとんど見られませんが、時おりトリアングラリス種などに、さび病がつくことがあります。病気を見つけた時には早めに薬剤を。この薬剤は予防効果もある殺菌剤で、水で薄めて使用します。

和風にも洋風にもコーディネートできるのが魅力

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花の色や形、草姿などさまざま品種がそろうヘメロカリス。日当たりさえ良ければ植えっぱなしでもよく育ち、和風にも洋風にもコーディネートできるのが魅力です。最近は秋まで咲く品種や香の楽しめるものも登場しています。庭で大株に育てて楽しむと圧巻ですよ。