ルッコラ(ロケット)の栽培方法とは?種から育てた方が良い?失敗しない育て方をご紹介

2019年8月1日


サラダなどレシピによく使われるルッコラ。英名ではロケットと呼ばれており、独特の香りと風味があるため、ハーブとしても扱われてきました。ルッコラは園芸初心者でも育てやすく、家庭菜園でも人気の野菜です。今回は種まきから収穫まで、ルッコラの栽培方法をご紹介いたします。

ルッコラ(ロケット)の特徴とは?

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ルッコラはアブラナ科の一年草です。英名のロケットの名前でも親しまれ、和名はキバナスズシロと言います。 栽培種と野生種の2種類があり、栽培種は丸みを帯びた葉っぱ、野菜種はタンポポのようなギザギザとした葉っぱが大きな特徴です。 ルッコラはビタミンCやE、鉄、カルシウムを豊富に含んでおり、栄養価が高いことで知られています。 古代から食用ハーブとして栽培されていて、クレオパトラも若さを保つためにルッコラを好んで食べたとか。 葉は胡麻のような香りとピリッとした辛みがあり、イタリア料理には欠かせない野菜です。 また、淡い黄色の花も食用として、サラダによく使われています。

ルッコラ(ロケット)の基本情報

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ルッコラは生育が早く、管理もしやすいので、簡単にプランター栽培できます。そのため、室内やベランダ菜園におすすめです。

種まき期

ルッコラは15~25℃で発芽するので、春と秋に種まきします。春植えは4月上旬~6月、秋植えは9月~10月までが種まきの適期です。

植え付け期

苗を植える場合は5~7月、または9~10月に植えましょう。地植えのほか、プランターでもよく育ちます。

開花期

5~7月気温が上がってくると、淡い黄色がかった4枚の花びらが十字に開き、開花します。長く収穫するためには摘蕾しましょう。

収穫期

春まきの場合は5月~8月、秋まきは10月~11月ぐらいに行います。葉の長さが10~15cmになったら収穫の目安です。初心者は外葉から収穫すると、長く収穫できます。

ルッコラ(ロケット)に適した環境とは?

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初心者でも挑戦しやすい、簡単なルッコラの育て方について紹介していきます。

ルッコラに適した置き場所(日当り)

ルッコラは丈夫で育てやすいので、日当たりや風通しのよい場所であれば、地植え、プランター栽培のどちらでも問題ないでしょう。 ただし、あまり日差しが強すぎると葉が硬化してしまい、食用に適さなくなります。家庭菜園の場合は移動させやすいプランターや鉢で栽培することをおすすめします。

ルッコラに適した用土

おいしい!野菜を育てる培養土 25L

おいしい!野菜を育てる培養土 25L

プランター栽培では野菜用の培養土を使います。分量は容量の8分目ほどにしておきましょう。 配合土で栽培するのなら、赤玉土6・腐葉土3・バーミキュライト1の割合で混ぜ、そこに石灰と化成肥料を10リットルにつき10〜20gほど混ぜて使用してください。

ルッコラに適したプランター

リッチェル 緑のやさいプランター 50型(グリーン)

リッチェル 緑のやさいプランター 50型(グリーン)

ルッコラを栽培するプランターのサイズは標準的なタイプ(約60㎝程度)が適しています。小さなプランターでも栽培することができますが、深さは20㎝ほどあったほうが安心です。

ルッコラ(ロケット)栽培のポイントとは?

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ルッコラの水やり

ルッコラは乾燥させすぎると葉の苦みが強くなってしまいます。風味や香りを楽しみたいのであれば、水はしっかりと与えましょう。土の表面が乾くたびに、適量の水を与えるのがポイントです。 ただし、多湿が苦手な野菜なので、初夏は水やりを控えめにしましょう。冬もルッコラは育つので、霜に注意しながら、土の様子を見て水を与えてください。

ルッコラの肥料

草丈が5㎝ほどに成長して、本葉が4、5枚ついた頃に肥料を与えます。週に1回程度、水で薄めた肥料を根元に与えましょう。液体肥料を使用する場合、株元に軽く土を寄せ、土が流れるのを防いでください。

ルッコラの病害虫

アブラムシ、アオムシがルッコラを好んで食べます。アブラムシは梅雨時期から初夏にかけて発生しやすくなるので、木酢などの忌避剤を散布しておくとよいでしょう。 また、葉に濃い緑色の糞(フン)があったら、アオムシがいる証拠です。木酢やニームを散布しながら、葉をめくってチェックしましょう。 そのほか、種をまいても芽が出なかったり、葉が全滅して茎だけになったりしていたら、それはヨトウムシの仕業かもしれません。 誘発剤やヨトウムシが大好きな米ぬかを株元に置いて誘いだし、駆除するか、薬剤を使って駆除しましょう。

ルッコラ(ロケット)の詳しい栽培方法とは?

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ルッコラの種まきと植え付け

ルッコラは発芽しやすいので、種からでも簡単に育てることができるので、初心者にもおすすめです。8分目まで土を入れたプランターに種が重ならないようばらまき、上から薄く土をかぶせれば完了です。 植え付けは株同士の間隔を15~20㎝開けて植えていきます。最後に水をたっぷりと与えてください。

ルッコラの間引き(1回目)

ルッコラは通常、2回に分けて間引きします。本葉が2~3枚ついたら、1回目の間引きの時期です。株間2~3㎝を目安として、生育の悪い葉や傷んだ葉を選んで間引きましょう。 仕上げとして、根元に土を寄せて、地表に根が出てしまわないように整えます。間引いた葉はサラダなどにして食べられますよ。

ルッコラの間引き(2回目)

ルッコラは通常、2回に分けて間引きします。本葉が2~3枚ついたら、1回目の間引きの時期です。株間2~3㎝を目安として、生育の悪い葉や傷んだ葉を選んで間引きましょう。 仕上げとして、根元に土を寄せて、地表に根が出てしまわないように整えます。間引いた葉はサラダなどにして食べられますよ。 2回目は本葉が4~5枚になり、葉同士が重なり合ってきたら間引きの頃合いです。株間4~5㎝が目安で、1回目と同じ要領で込み合わない程度に間引きます、根元に土を寄せて苗を安定させてあげれば完了です。

ルッコラ増やし方

ルッコラは種まきで増やします。強くて丈夫な性質なので、適切な環境であれば、発芽しやすくなります。真夏と真冬を除いて、種まきが可能です。

ルッコラの摘蕾(てきらい)

ルッコラに蕾がつくと、葉に栄養が贈られなくなるために硬くなってしまいます。さらに株が弱って苦みが出てしまうので、蕾は園芸ハサミなどで、摘んでしまいましょう。蕾があると葉はどんどん硬くなるので、すべて取り除いてください。

ルッコラ(ロケット)の収穫方法とは?

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ルッコラの収穫方法

葉の長さが10~15cmになったらいよいよ収穫の時期。ルッコラの収穫方法は2通りあります。 春まきのルッコラにおすすめなのが、株ごと収穫する方法。ルッコラは気温が高くなると花が咲いてしまい、葉がどんどん硬くなってしまいます。そのため、株ごと切って収穫するのです。 秋まきのルッコラは育てながら外葉だけを収穫していきます。ひとつの株から長い間、収穫を楽しめるので初心者にもおすすめです。

ルッコラ(ロケット)の花は食べられる?

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ルッコラの花は葉を同じように胡麻の風味とピリッとした辛みを味わえます。花はサラダやパスタ、スープに入れて食べるほか、お吸い物や薬味にもぴったりです。 基本的によく洗って湯通しさえすれば、あらゆる料理に応用できます。加熱することで苦みが和らぐので、小さなお子さんでも食べやすくなりますよ。

初心者にもオススメ!ルッコラ(ロケット)栽培を家庭菜園で楽しもう!

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丈夫で栽培しやすいルッコラは家庭菜園のプランターで簡単に育てることができます。日当たりがよい場所で水と肥料を欠かさなければ、枯らす心配があまりないのもうれしいポイント。 自分で種をまいて、間引きから収穫までひと通り経験したら、ガーデニングの腕前も上達しそうですね。また、葉だけではなく、花や蕾もサラダをはじめとしたいろいろな料理に使えるので、食べる楽しみも増えます。 野菜やハーブを育てるのが初めてという方も、この機会にルッコラ栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。