オキザリスの育て方とは?冬でも育てられる?球根や苗からの育て方をご紹介!

2019年9月15日


オキザリスは球根から育てる花で品種も多く、カラーバリエーションも豊富。 耐寒性が強く、夏だけでなく冬も園芸を楽しみたい方にうってつけの植物です。 強い植物のため、初心者の方でも簡単!植え付けの時期や肥料など育て方をマスターしましょう。

オキザリスってどんな花?

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オキザリスはカタバミ科カタバミ属に分類される一年草、または多年草の総称です。 春咲き、秋咲き、冬咲き、四季咲きとさまざまな品種があり、「ハナカタバミ」とも呼ばれています。 花のかたちや色も黄、白、ピンク、紫、オレンジ、複色とバリエーションも豊富。 昼間の日が差している時に大きく花を開かせるのが特徴です。 原産地は南アフリカや南アメリカで耐寒性があり、感想にも強く育てやすいためガーデニングの初心者にも人気が高い花となっています。 名前の由来は葉が酸っぱいことに由来があります。 オキザリスの葉や茎はシュウ酸が多く、酸性を示します。 ここから、酸性を意味するオクシス(oxys)より「オキザリス」と命名されたのだとか。 花言葉は、生命力の強さから「決してあなたを捨てません」「輝く心」。 かわいらしい花とは裏腹に力強いですね。

オキザリスの栽培スケジュール

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オキザリスは球根から育てる花です。 秋植えと春植えのものがあるので、品種に合わせて植え付けの時期を調整します。 開花させたい時期によって品種を選ぶのも良いでしょう。 春植えの品種なら3~4月頃、秋植えの品種なら8~9月頃が目安となります。 品種によって目安時期に若干のずれがあるため、選んだ品種ごとにチェックしましょう! 開花は四季咲き種で1月~12月、春~夏咲き種で5~6月、秋~冬咲き種で10月下旬~2月です。 開花後、葉が黄色くなってきたら水やりを打ち切り、休眠させます。 休眠期間は凍らず、雨のあたらない場所で土が乾燥しない程度に保持するようにしましょう。 春植えの品種なら6~9月、秋植えの品種なら1~3月が休眠期間となります。 オキザリスは土の中で自然に分球します。 休眠期に入ったら手で球根を分け植え替えすることで増やすことが可能です。 球根はネットなどに入れ通気性を保ち、風通しの良い冷暗所に保管するようにしましょう。

オキザリスの種類

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桃の輝き

桃の輝きはピンク色の花をつけるかわいらしいと評判の品種です。 植え付け時期は9月頃が目安の秋植えで、冬をとおして開花します。 霜が当たっても枯れないほどの耐寒性なので、戸外でも冬越しをすることが出来ます。 冬の花壇の彩に頼もしい品種ですね。

孔雀の舞

こちらは葉が美しいと人気のオキザリス。 手入れをほぼする必要がなく、育てやすいことも人気の理由です。 休眠をするのは夏の間で、ごくまれに白色の花を咲かせます。 放置しすぎると増えすぎてしまうため、適宜球根を取り除きましょう。

アデノフイラ

アデノフイラは春植えの品種で紫に縁どられた美しい花を咲かせます。 葉のシックな輝きも美しく、人気の高い品種です。 夏にかけて花を咲かせるため、お庭を涼しく彩ってくれます。

オキザリスの栽培ポイント

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オキザリスは丈夫で簡単に栽培できる植物ですが、水はけと土の酸性度に気を配ることがポイントです。

用土

オキザリスはどんな土でも育つ丈夫な植物です。 しかし、湿気を嫌う傾向にあるため、用土は砂を混ぜるなどして水はけを良くしておくのもおすすめです。 さらに、オキザリスは酸性に弱い種です。 このため、酸性が強い土壌の場合は植え付けの2週間前には石灰を混ぜて中和させておきましょう。

日当たり・育成場所

育成場所は日当たりのよい場所を選びましょう。 オキザリスは日光が当たらない曇りの日には花を咲かせないほど、日光を好む植物です。 また、品種によっては気温が低すぎても開花しにくくなってしまうこともあります。 このため、室内より外の環境がオキザリスの生育に適しています。 冬季、寒い地域は霜など直接冬の寒さに充てられないよう、ベランダなどに場所を移してあげましょう。

植え付け

オキザリスは耐寒性に優れ用土も選ばない強い植物のため、植え付け時期さえ把握すれば初心者でも比較的簡単に栽培することができる植物です。 このため、球根からでもとってもお手軽! ただ、オキザリスは品種によって球根の形状も様々。 球根から育てる場合は、品種ごとに適した植え付け方を調べるようにしましょう。 不安な方は苗から育て分球したものを植え替えするときに球根からの栽培に挑戦してみると安心です。 ガーデニングの初心者の方は鉢植えがおすすめです。 鉢植えなら寒い時期に凍らないように保護するのも簡単で管理がしやすくなります。 それに、1年目はあまり花の数も多くないため、鉢植えで十分。 増えてきたなら、お庭に適宜植え付けて楽しみましょう! 2~3年すると根が増え、根詰まりで生育が悪くなってしまいます。 このタイミングで株分けをし、庭やポットに植え替えるとよいでしょう。

水やり

オキザリスは乾燥に強いため、用土が乾いたらたっぷり水をあげるようにすれば元気に育ちます。 土の表面が乾いている場合のみ、水やりをするようにしましょう。 オキザリスは湿度に弱いため、水を与えすぎるとかえってオキザリスを弱らせてしまう原因になってしまいます。

肥料

オキザリスは肥料を与えすぎると花付きが悪くなる傾向にあります。 塩分が多い元肥は根を痛めてしまう恐れも。 このため、塩分を含まない緩効性の化学肥料を鉢の底の方に施すようにしましょう。 追肥は葉が緑色の期間に月2回、水やりをするときに液肥を混ぜて行う程度でOKです。

冬越し・夏越し

オキザリスの休眠期の適温は15℃以上。 ほとんど水をあげなくてもOKです。 かえって湿った環境に弱いので、乾燥に気を付つつ水やりしすぎないように注意しましょう。 庭植えの場合は特に何もする必要はありませんが、鉢植えの場合は乾きすぎないよう注意し、時折水やりをする必要があります。 軽く湿らせた状態を保ちましょう。

オキザリスの増やし方

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オキザリスは分球で増やすのが一般的です。

分球

オキザリスは地下で球根がおおきくなり、自然に分球します。 休眠中に球根を堀り上げ植え替えることで増やすことが出来ます。

植え替え

繁殖力が強いため、鉢植えだと根が大きくなりすぎて根詰まりを起こすことも。 最低でも2~3年おきには植え替えをするようにしましょう。

害虫への対処

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オキザリスは害虫が付きにくく、病気にもなりにくい丈夫な植物です。 しかし、茎や花が増えることで風通しが悪くなるとカビや害虫を引き寄せてしまします。 このため、枯れた葉や花、伸びすぎた茎などはできるだけ早く取り除き通気性を保つように心がけましょう。 多湿になると特に出没しやすいのが赤ダニ。 もし赤ダニを見つけたなら、布などでそっとふき取るか、水で洗い流すようにしましょう。

簡単できれい!楽しくオキザリスを増やす

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オキザリスは簡単なのに花や葉、そしてカラーもバリエーションが豊富。 しかも初心者でも育てることが難しくない植物です。 ガーデニングが初めてで自信がない…そんな方でもオキザリスならチャレンジしやすいはず。 繁殖力も強いため、年々増えていく楽しみもあります。 夏だけでなく、冬も開花を楽しむことができるのもうれしいポイント。 複数の品種を一度に育てれば、一年を通して花の絶えない環境をつくることも可能です。 花のある生活なんて素敵ですね。 オキザリスでぜひ冬のお庭を彩ってみてください!