2020年8月10日 更新

失敗しないごぼうの栽培方法とは?初心者におすすめ!栽培のポイントをご紹介!

ごぼうと言えば、日本の食卓には欠かすことのできない根菜を代表する野菜です。そんなごぼうを家庭菜園で育ててみたくはありませんか。土選びや種まき、間引きから収穫まで、分かりやすく説明していきます。ぜひ、種からのごぼう栽培にチャレンジしてみましょう。

ごぼうとは?

ごぼうの詳しい情報

・学名:Arctium lappa L.
・原産地:ユーラシア大陸北部
・分類:キク科ゴボウ属
・発育・生育適温:20~25度

ごぼうには歯ごたえがあり大変美味しく、わたしたち日本人にとっては食卓に欠かせない野菜ですよね。
ただし、ごぼうを食用としているのは日本くらいであることをご存知でしょうか。
他国では、薬用として使用されていることが多いようです。

ごぼうの品種

・ミニごぼう(根の長さが35~45cm):狭いスペースを利用して気軽に栽培することができるため家庭菜園向きです。
・長ごぼう(根の長さが75~1m):土を深く耕さなくてはなりません。

ほかに、葉ごぼうといって若くて柔らかい葉や茎を利用するものもあります。
短根種では、大浦ごぼうや梅田ごぼう。
長根種では、滝野川ごぼうといった品種が有名です。

ごぼうの栽培スケジュール

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ごぼうは、春植えと夏植えが可能です。
種まきから収穫までは、およそ3ヶ月半です。
・種まき期:3月・4月・9月
・収穫期:5月・6月・9月~12月

ごぼう栽培のポイント

・発芽適温:15~25度
・生育適温:20~25度

ごぼうは連鎖障害が起きやすいことに注意が必要です。
ミニごぼうは移植することができません。
種まきから始めましょう。

ごぼうの栽培方法

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用土

ごぼうの根は伸びるために、土を耕す深さは、地植えであれば60cmは見ておきましょう。
過湿に弱く、高畝にしたり袋栽培にしたりする必要があります。

用土は、湿り気がなく柔らかい土が良いでしょう。
また、ごぼうは酸性土壌を嫌い、アルカリ性の水はけの良い土を好みます。
pHの目安は、5.5~6.5です。

自分で作成する場合は、赤玉土6:砂1.5:バーミキュライト2.5:石灰を用土10リットルあたり10g:化学肥料は用土10リットルあたり10gを混ぜ合わせます。
プランター栽培ならば、市販の野菜用培養土がおすすめです。

野菜の用土はこれ一つでOK

有機野菜培養土 約25L

有機野菜培養土 約25L

有機質が豊富な野菜用の土です。
通気性や保肥力も高く、元気に育ちます。

肥料・追肥

肥料の目安は、10平方メートルあたり窒素・リン酸・カリを150~200g程度です。
肥料を与えすぎると、雑草が生えてきて苗の成長を妨げてしまうため注意しましょう。

追肥のタイミングは、2回目の間引き後に株元周辺に行い、土寄せをします。

みずみずしい根菜が育つ肥料

肥料 園芸用 土 だいこん・にんじん・ゴボウの肥料 2kg

肥料 園芸用 土 だいこん・にんじん・ゴボウの肥料 2kg

有機質56%配合。
根菜におすすめの肥料です。

水やり

発芽するまでは用土を乾燥させないように注意し、土は常に湿らせているように十分水やりを行います。

袋栽培の場合は、少量の土で乾燥しやすいため、表土が乾いていたら水やりを行いましょう。
地植えの場合は、水やりは基本的に不要ですが、土がカラカラに乾燥しているときは水を与えます。
夏場であれば葉焼けの原因となる日中を避け、朝か夕方に水やりを行います。
プランター栽培の場合は、週に1~2回程度でかまいません。

多湿にならないように、土の状態を確認しながら水やりは行いましょう。

ごぼうの育て方

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種まき

・種まき適期:春まき(4月~5月)・秋まき(9月~10月)
・発芽適温:20~25度

ごぼうは、直播きが基本です。
株間10~15cm、直径5cm、深さ1cmの穴に、水を吸わせておいた種を、一つの穴に4~5粒まきます。
ごぼうの種は、発芽時に光が必要である「好光性種子」であるため、光が当たりやすいように覆土は薄く行い、十分に水やりを行います。
種まきから発芽までは、10日~2週間ほどです。

家庭菜園で育てるには、短根種がおすすめです。
ごぼうの連作は土壌病害が起こるため、地植えの場合は連続で栽培しないようにしましょう。

間引き

間引きは、二回に分けて行います。

一回目は、本葉が一枚のとき、二本の良い株を残して間引きます。
二回目は、本葉が三枚のときに行い、一本立ちにします。
間引いた際に、株元がぐらつくことのないように土寄せを必ず行いましょう。

二回の間引きが終わったら、追肥を施すことを忘れずに。
ポイントは、ごぼうの根が深くて抜きにくい場合があるため、残すべき株を傷めないように気を付けつつ、ハサミなどを使用して間引いても大丈夫です。
除草も行うようにしましょう。

収穫

・収穫期:6月~1月

ごぼうの収穫の時期は、品種にもよりますが種まきから100~130日程度です。
短根種は、種まきから約75日、直径1.5~1.7cm、長さ30~40cmを目安にして、収穫を行います。
根が細くても、若ごぼうとして利用できるので、直径1cmほどになったら収穫してしまいましょう。

収穫の時期につれて根が太くなっていくため、使う分だけ収穫していきます。
直径が2cmを超えてしまうと、ス入りになってしまうので注意が必要です。
ス入りとは、根の内側に隙間ができてしまう現象のことです。
収穫の時期を逃さないようにしましょう。

無理やり引っ張ると、根が折れてしまう可能性もあります。
引き抜きにくい場合には、根を傷つけないように周囲を掘り下げながら行いましょう。

袋栽培の場合は、袋を破いて土を崩すだけで収穫作業は終わりです。
プランター栽培の場合は、葉柄をつかんで引き抜きます。
また、収穫したごぼうの最もよい保存方法は、土に戻してしまうことです。
冬であれば、1か月はもちますよ。

病害虫

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病気

ごぼうに発生する病気には、主に以下のようなものがあります。

・苗立枯れ病(なえたちがれびょう):発芽直後から幼苗期に発生するカビが原因です。
茎が細くなり萎えてしまったら、すぐに引き抜いて焼却処分を行う必要があります。
連鎖障害を避けるため、土壌は消毒して風通しのよい場所で栽培します。

・黒斑病(こくはんびょう):葉に黒や暗褐色の輪郭をした病斑が出現します。
病葉は除去して、泥はねの感染を防ぐためにも株元はマルチングすることをおすすめします。

・モザイク病:葉がモザイク状に黄化し、葉が委縮して葉の中心に向かって両側から巻き上がったような状態になります。アブラムシから発病するウイルス性の病気です。

・黒あざ病:葉柄の基部が腐って、根部へと枯れが進んでいき、黒褐色の病斑が生じるカビが原因の病気です。

害虫

ごぼうに発生する害虫には、主に以下のようなものがあります。

・ゴボウヒゲナガアブラムシ:体長約3mm。黒褐色で葉裏に密集し、吸汁加害します。
モザイク病の媒介となる、危険な害虫です。

・マメハモグリバエ:乳白色の幼虫で、葉を食害していき葉表面に白い筋状の食痕が現れます。

・ネキリムシ:イモムシ状の幼虫であり、発芽したての苗を根元から噛み切ってしまいます。

・センチュウ類(ネマトーダ):栄養分を取られて根が黒ずみ、根の先端が細かく枝分かれしてしまい長く伸びることが困難です。
容器栽培であれば、地面に直接置かないようにすることが予防となります。
また、アフリカンマリーゴールドを栽培して、緑肥として土に漉き込むのも良いでしょう。
前作で落花生・サツマイモの栽培をしても効果アリです。

・コガネムシ:土の中で幼虫がふ化し、成長しながら根を食い荒らしていきます。
予防策としては、防虫ネットをかぶせるなどすると良いでしょう。
成虫を引き寄せてしまうような未熟なたい肥も使用しないことです。

ごぼうを栽培して家庭菜園を楽しもう

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ごぼうは、真夏でも真冬でも根が枯れることのないとても強い野菜です。
つまりは、育てやすい野菜であるということ。
なかなか家庭菜園でごぼうを栽培するイメージが湧かないという家庭菜園初心者も、種まきから収穫までの流れを知ってしまえば、挑戦しやすいはずですよ。

きんぴらなど、家庭料理として馴染みのあるごぼうは、食物繊維が豊富で美容や健康維持のためにも気軽に取り入れたい野菜です。
この記事を読んで、美味しくみずみずしいごぼうを一から育ててみませんか。

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