2019年1月21日 更新

春の球根の代表花「アネモネ」はどうやって育てる?アネモネの基本情報から栽培のポイント徹底解説

早春から色とりどりの花が咲き、春の訪れを感じさせてくれるアネモネ。赤、ピンク、青、紫、白などカラフルな花びらがパッと開き、春の庭やベランダを明るく演出してくれます。初心者にも育てやすく、水はけが良く日の当たる場所で肥料を多めに与えれば、何年も楽しめますよ。

アネモネとは?

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アネモネの基本情報

アネモネとは、地中海原産のキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草植物です。和名:ボタンイチゲ、ハナイチゲ、ベニバナオキナグサになります。

ギリシャ語で「アネモス」という風を意味する言葉から名づけられ、ギリシャ神話に出てくる美少年アドニスが流した血からこのアネモネが咲いたと言われています。また他にもギリシャ神話で風の神ゼフュロスと恋に堕ちた妖精アネモネに由来するという説もあるようです。

アネモネは、ヨーロッパでは昔から、美しさと儚さからきている花だといわれており、花言葉もそんな由来から表現された言葉が目立っています。

アネモネの花言葉

「はかない恋」「恋の苦しみ」「見捨てられた」「見放された」という過去の片思いを表すことが多いアネモネの花言葉。現在では、愛の言葉を贈るために赤のアネモネの花を贈ることがあります。
春の始まりを表す季節に花を咲かせることから、英語では「WindFlower」風の花ということばもあるそうですよ。

■赤いアネモネ…君を愛す
■白いアネモネ…真実・期待・希望
■紫のアネモネ…あなたを信じて待つ

アネモネの特徴

ヨーロッパ南部からの原産地では、比較的雨の多い冬に生育され、初夏に地上部が枯れてくると球根をだし、暑い夏を乗り切っていくようです。日本でも同じように涼しくなってくる秋に球根を出してきます。

草丈は10~15センチ程ですが、中には1mを超す大きいものが生育される場合もあるようです。春になると直径4~10cmほどの立派な花を咲かせるようになります。色味も赤や紫、白と言ったはっきり目立つ色なのでガーデニングをより一層華やかに演出してくれるでしょう。近年は品種改良が進み、八重咲きなどの花弁改良も行われています。

また、この見た目からは想像できないですが、プロトアネモニンという毒を持ち、茎を切った時に出る汁が肌を伝うと炎症が起こります。花を触るときはゴム手袋をして、むやみやたらに触ることは控えた方が良いかもしれません。

植え付け期

アネモネの植え付け期は、秋が深まる10月~12月になります。
基本は球根から育てることが一般的で、10月に植え、種まきは9月頃に行います。用土はアルカリ性を中和するためにも1,2週間前から準備しておいてくださいね。

開花時期

秋に植えたアネモネは2月頃から順に花を咲かせていってくれます。5月頃まで花を楽しむことができるので、最盛期は3~4月頃になります。

剪定時期

アネモネは球根仲間の間では比較的長く咲いてくれているので、枯れてしまえば苗ごと剪定してしまいましょう。

収穫期

花が咲き終われば種を付けやすいので、葉が黄色程になってきたら、掘り上げてあげましょう。風通しの良いところで乾燥させてあげ、完全に乾いたら綺麗にしてあげると良いですよ。
品種によってはあまり分球しないアネモネもあるので要チェックです。

アネモネの品種

■アネモネ・コロナリア
 「花冠」の意味をもつ地中海原産。和名はボタンイチゲと言い、バラエティーに富んだ数の品種があるのが特徴です。

■アネモネ・フルゲンス
 「かがやきのある」という意味を持つ、野生種同士が自然に配合してできた品種。

■アネモネ・ブロンダ
 地中海沿岸原産で、小菊のような愛らしくて小さな花が特徴。

■アネモネ・デカン
 ポピーのような5,6枚の花をつけることが特徴。切花に良く使われているので一番見かける人も多いのではないでしょうか

■アネモネ・セントブリッジ
 細く数の多い花弁が特徴的です。背花が小さいので結構目立つことも。デカンのような花弁が大きい花と一緒に育てると目立って可愛いですよ。

■モナリザ
 大きくて薄い花弁で、八重咲きをするのが特徴的な花。デカンに比べて、花弁の形が優しい雰囲気を醸し出していますので「柔らかい」と表現されることも多いのだとか。

アネモネに適した環境

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置き場所

とにかく高温多湿を嫌うアネモネの花は、水はけがよく、日当たりも風通しも良い場所を好みます。冬の冷たさを経験しないと咲かない花なのでしっかりと日光に当ててください。

球根を植える深さは、寒冷地では球根の上に7,8cm、東京都付近では約3㎝の土がかかるぐらいでちょうど良いです。あまり深植えすると芽の数も減って、花もあまり咲かなくなってしまうので要注意です。

用土

有機物を多く含んだ用土を好み、弱アルカリ性の用土を好みます。酸性を嫌うので、専用の用土を購入するか、肥料を準備し3週間前程から用意しておくと良いでしょう。
ハイポネックス 培養土 14L

ハイポネックス 培養土 14L

鉢植えに最適な培養土です。植えつけ後、根の活着を促し、その後の生育も良くする粒状の肥料マグァンプKを配合しており、そのまますぐに植えつけることができます。

アネモネの育て方

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水やり

地植えのアネモネは水やりをたっぷりと与えましょう。芽が出るまでは、ちょくちょくチェックして乾燥が続くようなら水やりを忘れずに。午前中に水やりを行う方が良いかもしれません。

鉢植えの場合も、表面が乾けば水やりを行ってください。コンテナの場合は鉢底から流れ出すくらいに水やりを行うと良いでしょう。生育期の時は液体肥料だと追肥が可能になります。

肥料

生育期に、規定量を薄めたものを2週間に1回ほど間隔を空けてあげてください。肥料があまりにも少ないと花が咲きませんので、注意が必要です。

また、アブラムシ対策の為にも、虫退治の肥料を混ぜておくのもポイントです。

花がら摘み

花が咲いてそのまま放置しておくと、そこにいずれ種が出来てしまい、必要以上に球根が疲れてしまいます。来年もしっかり咲かせたいと思うのならば、花弁が散る前に花柄摘みの作業を行って、球根が腐らないように対処した方が良いでしょう。

切り方は、土際から茎ごとばっさり切ること。そうすると、2・3番目の花が咲いてきます。

病害

環境の良い場所で生育すれば、ほとんど病害には困りませんが、風通しを良くして過湿にはくれぐれも注意しましょう。悪条件がそろってしまうと、うどんこ病や灰色かび病などの病気に侵されてしまいますので、発見したら即座にエアゾール式の薬剤で撤去しましょう。

アネモネの詳しい育て方①

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春夏秋冬のポイント

寒さに強いアネモネは冬を乗り越えて初夏まで咲き誇ってくれます。大輪を咲かせてくれる春には、一重咲きから八分咲きまで、色んな種類の色とりどりの花を咲かせてくれるでしょう。
草丈も切花用から、ガーデニング用まで種類もあるので、毎年楽しませてくれること間違いなしです。

植え付け

アネモネの定植の植え付け期間は、本来は10月下旬からになります。長雨も終わり、土の水分も少なくなって涼しくなってくるこの時期が狙い目なのです。
アネモネは高温多湿に弱いため、これより早い9月だと腐ってダメになってしまうおそれがあるのでしっかり管理しましょう。

アネモネの詳しい育て方②彫り上げせず植えっぱなしにできる?

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掘り上げとは?

アネモネの花が咲き切る5~6月頃に、アネモネの葉が黄ばんできたら、湿度が高くなる梅雨の季節の前に球根を掘り上げることをいいます。地植え・鉢植えとも、梅雨から夏の高温多湿に弱いので、掘り上げた方が夏を快適に越せるでしょう。

掘り上げの方法

以前より多くなっている球根を多く掘り上げます。掘り上げたら、無理に分球せずに根や葉を切り取り、風通しの多く涼しい環境で乾燥させましょう。次の秋に、植え付ける際に、手で分球して植え付けます。

球根が腐らないようにするには

何より高温多湿が嫌いなアネモネ。夏をいかに乗り過ごせるかで、球根を腐らせないように過ごせるかと思います。掘り上げしない(植えっぱなし)方法は鉢植えの場合のみ。5・6月頃に枯れてきたら茎を短く切って、水やりをやめて雨の当たらない涼しい場所に移動しましょう。10月まで待機して、1月頃に芽が出たら成功です。

室内栽培のポイント

冬用のお花のアネモネは、冷たい空気にしっかり触れないと花が咲きません。5度以下の低温に一か月以上当てるようにしましょう。室内に入れるようになるのは、秋が深まる晩秋の頃か冬になってからになります。

アネモネの魅力

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見た目も豪華絢爛で美しい上に、比較的育てやすいアネモネ。ガーデニング初心者も、2月~5月頃まで立派に咲いてくれるアネモネから、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

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