テーブルヤシの育て方は?初心者におすすめの観葉植物!テーブルヤシの栽培環境や増やし方をご紹介

2019年12月20日


小さな観葉植物として親しまれるテーブルヤシ。育てやすい反面、肥料や水の管理を怠ったり、直射日光のあたる場所に置いたりすると根腐れなどの原因に。そこで今回は、栽培に最適な土選びからおすすめの液体肥料、剪定、株分けでの増やし方や害虫予防まで詳しく紹介します。

テーブルヤシは100均やスーパーなどでも購入できる、おしゃれな観葉植物です。どんな植物なのか、基本的な特徴を見てみましょう。

テーブルヤシとは

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テーブルヤシの特徴

テーブルヤシは中央アメリカ原産で、ヤシ科の常緑低木。ヤシの仲間の中でも比較的サイズが小さく、一般に販売されているのはエレガンスという、高さ30〜40cmほどの種類になります。

耐陰性がとても強く、室内でも育てやすい植物です。また、水をそれほど必要としないので、テラリウムなどにもよく用いられます。

草丈が50~60㎝ほどまで大きくなると、2~4月ごろ、稲穂のような粒状の黄色い花が一斉に咲きます。生育が遅いので、花をつけるまでは数年かかりますが気長に待ちましょう。

テーブルヤシの栽培スケジュール

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植え付け、植え替えのタイミングは温かい時期が適しています。
株分けも同様で、もし真夏に行う場合は猛暑日をできるだけ避けるようにしましょう。

・植付け、植替え:5月~7月・9月
・株分け:5月~7月・9月
・肥料:4月~10月

また、肥料は生育期に与えるようにします。

テーブルヤシの栽培環境

テーブルヤシは耐陰性を持つ植物なので、半日陰でも十分生育できます。
その反面、強い日差しに弱く、直射日光が当たると葉が枯れてしまうので要注意。

屋外で育てるなら、朝の弱い日差しが入り込む場所か、半日陰になる風通しのよい場所に置きます。

室内の場合は窓際に置き、レースカーテンなどで日光を遮るなどの工夫をしましょう。
またエアコンの風が直接当たると葉が枯れてしまうので、自然の風が入る場所を選ぶことも大切です。

次にテーブルヤシの土についてですが、水はけのよいものを選びます。
おすすめなのは市販の観葉植物用の土。
もし自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2に、赤玉土1、鹿沼土1を混ぜて使いましょう。

室内用栽培に適した観葉植物専用土

観葉植物の土5L【花ごころ】

観葉植物の土5L【花ごころ】

清潔に使える観葉植物用の土です。
配合されたマグネシウムが光合成を助け、葉の付きなどをよくします。室内の栽培におすすめ。

テーブルヤシを育てるポイント

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テーブルヤシの上手な育て方のポイントを分かりやすくご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

肥料・水やり

テーブルヤシに与える肥料は観葉植物用の液体肥料がおすすめです。
春~秋にかけて、10日に1回の頻度で与えるのがポイント。
あまり与えすぎると土の中の肥料の成分が濃くなってしまい、かえって元気がなくなってしまいます。
葉の状態をチェックして、元気がなければ水で薄めて与える程度にしておきましょう。

また、肝心の水やりですが、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにします。
通常の水やりのほか、霧吹きで葉に水を吹きかける葉水を行うと乾燥、害虫防止に効果的です。

葉水は1~2日に1度の間隔で行いましょう。
冬の時期は緩やかに生育するため、水やりの頻度を少なくして乾燥気味に育てます。
水をやり過ぎると根が腐ってしまう「根腐れ」を起こす原因になるので注意してくださいね。

手を汚さずに簡単に使える液体肥料

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さまざまな有効成分を配合し、植物の葉や色つきをよくし、根元から丈夫にする液体肥料です。
土に差し込むアンプルタイプなので手を汚さず、ガーデニング初心者も簡単に扱えます。

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ガラス製なので高級感があり、置いて置くだけでインテリアとしても見栄えします。
テーブルヤシの隣に飾っておいてはいかが。

植え替え・植え付け

テーブルヤシは生育するにつれて根が長くなり、鉢いっぱいに広がってしまいます。
放っておくと根腐れを起こして枯れてしまうため、大きな鉢へ植え替えしてあげましょう。

頻度は2~3年に1回のペースで、春~夏、秋の暖かい時期に行います。
植え替えの手順は以下の通りです。

・鉢からテーブルヤシを引き抜き、根元の土を手でやさしく落す。
・新しい鉢に鉢底石、ネットなどを敷いて水はけをよくしておく。
・土を新しい鉢に1/3ほど入れる。
・テーブルヤシを植えて、縁から2~3センチ下まで残りの土を入れる。
・鉢底から流れ出るぐらいまで、たっぷりと水やりして完了。

もし、同じ鉢、もしくはサイズの同じ鉢を使いたい場合は、根と葉を半分にカットしてから植え替えするとよいでしょう。

植え付けも上記の要領で行いますが、根腐れを防ぐために必ず乾いた土を使うようにします。

かかりやすい病害虫

観葉植物の天敵、害虫。
テーブルヤシにはどのような害虫が付くのか、予防と対策のために知っておきましょう。

ハダニ…発生すると葉の裏側に白い斑点ができ、大量に繁殖した場合、蜘蛛の巣のような状態になる。
予防、対策は水に弱いので、葉水するか、直接葉を水で洗って落す。

カイガラムシ…発生時は葉や茎に白い粒状のものや茶色の殻のようなものがつく。
殺虫剤が効きにくいので、ピンセットなどで取り除いたり、歯ブラシでこすり落としたりして駆除する。

アブラムシ…繁殖力が強く、植物を枯らしてしまうので素早く対応する必要がある。
葉や茎をチェックして、発見したらすぐに殺虫剤で駆除する。

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枯れてしまったら?

枯れてしまう原因をあらかじめ知っておくことで、大切なテーブルヤシを守ることができます。

枯れる原因はさまざまありますが、もっとも多いのは「温度が低すぎる」「直射日光が当る」
「害虫による」などがあげられます。
また、水のやり過ぎもガーデニング初心者が失敗しやすいケース。

テーブルヤシは高温多湿に弱いので、鉢の中が常に湿った状態だと根腐れを起こしてしまいます。
必ず、土が乾いてから水やりしてくださいね。

もしも枯れてしまった時は枯れた葉をはさみなどでカットして剪定しましょう。
内側から新しい芽が出てくるので、あくまでも枯れた部分のみ剪定します。

テーブルヤシの増やし方

テーブルヤシは株分けで増やすことが可能です。株分けとは根元ごとハサミやナイフで切り分けて、
別々の鉢に植えることで、植物を増やすのに一般的な方法となります。

テーブルヤシを鉢から引き抜き、土を落してから茎を数本まとめて、根元から切り分けます。
後は植え替え、植え付けと同じ要領で鉢に植えて、最後にたっぷり水やりしましょう。

株分けは植え替えと同時に行うこともできるので、鉢のサイズを変えたくない、
テーブルヤシをこれ以上大きくしたくないという場合にもおすすめですよ。

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表面にヴィンテージ加工を施し、ニュアンスのあるデザインがおしゃれなポット。
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テーブルヤシの花言葉

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テーブルヤシの花言葉は「あなたを見守る」。
テーブルの上など、すぐそばに置いて鑑賞できることからこの名がついたと言われています。

テーブルヤシはインテリアアイテムとしてもおすすめ

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ハイドロカルチャーやハイドロボールは人工培土を使う水耕栽培。
卓上サイズのテーブルヤシはハイドロカルチャーととても相性がよく、
手軽に栽培を楽しみたいという方におすすめです。

豊富なデザインと容器があるので、おしゃれなインテリアとして育ててみてはいかがでしょうか。