2019年9月2日 更新

プランターでも出来るきゅうりの育て方とは?ベランダ栽培・支柱・水やり・病気対策・おすすめ肥料もご紹介

きゅうりのシャキシャキの歯触りとみずみずしさは鮮度が命! 家庭菜園で採れたてを味わいましょう。 一日で果実が3cm以上伸びるほど生育旺盛。 育てやすく、花が咲いて1週間で収穫でき、次々実をつけるので手間いらず。 早めに収穫するとやわらかくておいしく、株が疲れません。

きゅうりってどんな野菜?

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夏野菜の代表格として欠かせないきゅうり。
日本できゅうりを野菜として栽培するようになったのは江戸時代のこと。
昔は苦みが強くイボがついていたり、皮に粉がついていたり、曲がっていたりするものが普通でした。
しかし品種改良が進み、今では苦みや青臭さがなく、イボも粉もついていないまっすぐなきゅうりが多いですね。

代表品種は「フリーダム」です。
小ぶりのトゲなしきゅうりで、やわらかい皮が特長的。
細かいトゲが刺さらず、楽に調理ができると好評です。

一戸建ての家庭菜園やマンションのベランダなどで育てるなら、草丈がコンパクトでたくさん収穫できる小型きゅうりがおすすめです。
逆に畑で育てるなら、大きく長く育つ昔ながらのイボありきゅうりが良いですよね。

小学生が自由研究できゅうりを育てることも多く、子供でも育てることができるほどお手軽で、ガーデニング初心者向けのきゅうり。
ぜひ、ご自宅できゅうりを育ててみてはいかがでしょうか。

きゅうり栽培スケジュール

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きゅうりの栽培スケジュールは、
・種まき期:3月中旬~5月
・植えつけ期:4月中旬~5月上旬
・開花期:4月下旬~8月中旬
・収穫期:6月~8月中旬
となっています。
植えつけから収穫までは、苗の場合約1ヶ月半。
開花から収穫までは約1週間です。

秋まきは直播きになります。
8月初旬にまき、9月中旬~10月中旬に収穫を行います。

きゅうりの育て方

ガーデニング初心者にもおすすめのきゅうりの育て方をご紹介していきましょう。

土づくり

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きゅうりを栽培するうえで、とても大切なのが土です。
地植えであれば、根は広く浅く張るので、過湿・乾燥に弱く、排水性・通気性が悪い土では育ちません。
根が張りやすいよう15cmほどの深さまで耕して、排水性を高めるため高畝にします。
pH6.0~6.5が良いでしょう。

ベランダなどでプランターで育てるのであれば、市販の野菜専用の培養土がおすすめです。
自分で混ぜる際には、赤玉土7・腐葉土2・バーミキュライト1の割合で、酸度調整を行います。

たねまき、植え付け

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ポットまき(9cm)は直径3cm、深さ1cmの穴を掘り、2、3粒を離してまいていきます。
箱まきなら幅2cm、深さ1cmの位置に種を1.5~2cm間隔でまいていきます。
5mmほど覆土してから水やりを行いましょう。

注意点としては、深く植え過ぎないこと。
4、5日で発芽するので、ポットまきは子葉が出てきたら2品立ち。
本葉1枚になるころ、1本立ちに間引きます。
このとき、引き抜いてしまうと残った株の根を痛めることになるため、地際で切り取るようにするのが大切です。

箱まきは、子葉が開いてからポットに移植します。
定植までの育苗期間は約30日で、本葉3、4枚の苗にします。
葉が触れ合うようであれば、ポットの間隔を広げましょう。
発芽したら、風通しを良くして温度を下げます。
地這い品種の場合は、気温が上がってから露地に直まきします。

プランターの場合は、土の容量が20L以上の大きめの鉢を選び、1株植えをします。
置き場所は、ベランダなどの日当たりの良い場所がおすすめですよ。

支柱の立て方

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支柱は、1列で栽培・株数が少ない場合には直立型。
支柱の長さは、210~240cmほどのものが理想的です。

2列であれば合掌型に支柱を立てていきます。
親づるがネットにしっかり絡みつくまでは、麻ひもなどでこまめにネットに結びつけましょう。
親づるが支柱の高さまで伸びたら、摘芯します。

定植したきゅうりの横に、支柱やネットを立てましょう。
支柱は1本だけでは不安定なため、最低2本を使い強度を高めます。
これで折れない・倒れない頑丈な支柱が完成です。
ネットは、広げていくことで緑のカーテンのように涼しげに。
たるまないよう、丁寧にピンと張るようにしましょう。
グリーンカーテンは見た目に涼しく、気持ちよさそうですね。

ベランダであれば、支柱とネットがセットになっているものも良いでしょう。
設置が楽なので、初心者の方にはおすすめです。

水やり

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乾燥に弱いきゅうり。
夏は毎日水やりを行い、炎天下の日中を避け、朝や夕方など、気温が下がってからたっぷり水やりを行いましょう。
根張りが浅いので、しっかり土づくりを行い根の張りを良くするのがポイントです。

夏場、きゅうりは水を大量に消費します。
水が足りないということがあってはなりません。
土が乾かないように行うことが重要です。
水不足を起こさないよう、十分に気遣って水やりを行うようにしましょう。

病気、害虫対策

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【病気】
・うどんこ病:葉表面に、薄く白い粉状のカビが発生。
葉・茎が奇形になり、ひどいと黄色くなり枯れてしまいます。
初期段階から発見しやすい病気です。
特徴として、湿度が低く乾燥しているときに発生しやすいと言われています。
対策としては、発病した葉は切り取り早めに処分しましょう。

・ウイルス病:葉に緑の濃淡のモザイク症状が出て、生育・着果の悪化が起こります。
原因ウイルスをアブラムシが媒介。
葉・茎が黄変、萎縮、まだら模様の出現などが見られます。
雨の少ない9月~11月に発生しやすく、アブラムシによる伝染経路が挙げられます。
対策はなく、アブラムシの防除を徹底することが、唯一の予防方法と言えるでしょう。

【害虫】
・アブラムシ:体長1~4mmの小さな虫の集団が吸汁加害します。
アブラムシは、驚異の繁殖力と集団攻撃を行うという害虫の代表格。
対策は、見つけ次第すぐにつぶすことです。

・ミナミキイロアザミウマ:アザミウマもウイルス病を媒介します。
新芽・新葉の隙間に体長1~2mmの小さな成虫・幼虫が寄生します。
吸汁部分は壊死するため、注意が必要です。
7月~9月の高湿期に発生しやすく、駆除するのは難しいため、新芽・葉に症状が表れてから、こまめに摘み取っていくと良いでしょう。

おすすめの肥料、追肥

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初心者でも、追肥を行うことは必要不可欠です。
追肥を行えば生長が早まります。
実がなりだしたころ、1回目の追肥を株の間にまきます
。収穫期には、2週間に1回のペースで追肥を行うと良いでしょう。

きゅうりは、花を次々と咲かせるため、肥料が足りないと一気に生育不良に陥ります。
植えつけ直後では、培養土の元肥の効果が効いており、追肥の必要はありません。
きゅうりの実の曲がりや変形は、肥料不足・水不足が主な原因です。
肥料が足りないという状態を起こさないために、十分な肥料の在庫を確保しておきましょう。

たくさん育てる為には

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・整枝
親づる1本仕立てを基本とし、子ヅルは1、2節をつけて先端を摘芯します。
ツルにひもを巻き付け、八の字状になるよう何度かねじり、支柱にしっかり縛り誘引します。
誘引は、週に一度行いましょう。

・摘芯
摘芯することにより、わきから生える子ヅルや孫ヅルが増えて、花が多く咲くようになります。
ある程度きゅうりが成長してきたら、親ヅルの先端部分をばっさり切って摘芯作業を行いましょう。
摘芯の目安は、170cmほど。

・脇芽
きゅうりが生育する課程で、より多く実をつけさせるため、葉を切ったり脇芽を取り除いたりすることがあります。
それらを土に挿せば、また増やしていくことが可能となります。
さらには、土に寝かせておくだけでも根を出すことがありますよ。

受粉は必要?

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結論から言うと、人工授粉は必要ありません。
きゅうりの花は雄花・雌花が異花であり、自然環境下での受粉は、虫媒による他花受粉が行われます

ただし、きゅうりは「単為結果性」が強く、受粉せずとも結実する性質も持っているため、あえて人工授粉をする必要はありません。

きゅうりの実がならない、大きくならない、枯れる原因

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・奇形
株が老化し、根の活性が落ちると先細り・曲がり果が増えていきます。
対処法としては、脇芽・花芽を摘んでおくことで、根・茎を発達させることが重要です。
また、肥料・水分不足の可能性も。

・果肉に空洞がある
原因は、水分不足です。
根の張りが不十分、根が傷んでいたため水が吸収できなかったなどの原因が挙げられます。

・葉が枯れる・落ちる
葉が枯れる原因はいくつかあり、まず生理的な落葉が挙げられます。
葉を取り除くことで病気の感染を防ぐことも。

次は、水切れ。水分が足りないとしおれてしまいます。
適切に水やりを行うことで対処できると言われています。

次に、根詰まり。地植えであれば根詰まりを起こすことはあまりありませんが、鉢・プランターであれば容器が小さいなどの場合、根詰まりを起こすことも。

・実がならない
株が充実していないことが挙げられます。
環境に慣れるまで待ってあげることも必要です。
花だけが咲かない場合、肥料が原因の場合が多いでしょう。

・実が小さいうちに落ちる
日照不足が原因であることが多いですね。
ベランダや庭で日光が十分に当たらないような場所に置いている場合には、場所を移動させてみましょう。
きゅうりの葉は大きいため、つるが絡むと葉が重なりやすくなります。
整理・摘葉で日陰を作らない工夫をしましょう。

きゅうりの暑さ対策

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植え付けが終わると、昼間は28度~30度。
夜間は17度~18度で管理します。換気しながら育てていきます。
梅雨明け後は、野菜も夏バテになります。
そんなときには、敷きワラがおすすめですよ。

きゅうりの収穫

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一番最初になった実を一番果といいますが、この一番果は10cm程度にちぎってしまいましょう。
一番果を採り遅れないようにすることが大切。
それ以降の実のなり方が全く異なってきます。

そしていよいよ、二番果から収穫開始です。
一般的にハサミを使用しますが、素手でもできないことはありません。

収穫のタイミングは、実が20~22cmの時。
きゅうりはとても生長が早いため、地気によっては朝・夕と一日2回も収穫できることも。
収穫の楽しみは広がりますね。

きゅうりの連作

連作障害とは、同じ場所に同じ野菜を続けて栽培することで発生するもの。
このまま続けて生産していくと、やがて生産量が減少する「連作障害」が起こります。

きゅうりは、2、3年栽培間隔を空け、同じ科の野菜を同じ場所で植えつけないようにする必要があります。

また適度な養分濃度を保つことも重要です。
養分濃度に合わせたpH6~7を目安として、苦土石灰、アルカリ性ならば過憐酸石灰で調整をしていきます。

初心者が始めやすい家庭菜園向きのきゅうりでガーデニングを楽しもう

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どんどん実がなるきゅうりの収穫。
採り過ぎてしまったら、ご近所さんや友人に送るのもいいですね。
取り残して大きくなってしまったら、スライスして浅漬けにすればまだまだ美味しく味わうことが可能ですよ。

初心者でも育てやすいとされるきゅうりの育て方。
自分が育てて収穫したきゅうりを味わう楽しみを、ぜひとも堪能してみたいものですね。

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