2018年10月17日 更新

クリスマスローズの育て方 原種からハイブリッドまでバリエーション豊か!

うつむいて咲く姿がとても可憐なクリスマスローズ。控えめでありながら、気品ただよう花は咲き方、花形、花色が豊富で、とても魅力的。“冬の貴婦人”とも呼ばれ、バラに次いでファンの多い冬の多年草です。あなたも好みのクリスマスローズを手に入れて、冬枯れの庭をおしゃれに彩ってみてください。

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クリスマスローズとは?

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クリスマスローズは、キンポウゲ科クリスマスローズ属の多年草。クリスマスの頃にバラのような花が咲くことから、クリスマスローズという名前がつけられました。クリスマスローズは、ほかの花と比べて花もちがよいのが大きな特徴。花びらのように見える部分は、ガク片が進化したもの。ガク片は花が咲き終わっても残るので、徐々に退色はするものの長く鑑賞できます。

クリスマスローズは「原種」と「交配種」の2種類に大きく分かれます。「原種」は、野趣あふれる素朴な雰囲気とシンプルな花と葉、草姿が魅力。一方、原種を交雑させた「交配種(ガーデンハイブリッド)」は、花色、花形、模様が多彩なのが特長です。年々品種改良を重ね、ひとつとして同じものがない花の数々が多くの人の心を惹きつけています。

まず、個々の品種を探す前に、クリスマスローズの咲き方や花びらの形状、花びらに入る模様について知っておきましょう。お気に入りの品種が探しやすくなりますよ。

花の咲き方

シングル…一重咲き。シンプルな花形で模様の美しさが際立つのが特長。
ダブル…八重咲き。花びらが幾重にも重なり、ゴージャスな雰囲気。
セミダブル…半八重咲き。雌しべと雄しべの下部分(ネクタリー)に色や模様が入る。筒状と平らな2タイプがある。別名「アネモネ咲き」と呼ばれることも。

花びらの形状

丸弁…花びらの縁が丸くなっているタイプ。やさしい雰囲気が特長。
剣弁…花びらの先端が尖っているタイプ。気品ある雰囲気が特長。

花びらに入る模様

無地…模様が入らないタイプ。「クリア」とも呼ばれる。花色そのものを楽しめる。
リバーシブル…花びらの内側と外側の色が異なるタイプ。
スポット…花びらに赤や茶、黒、紫などの小さな斑点が入る。斑点の入り具合は密集していたり、散らばっていたりとさまざま。
べイン…花びらの中心から外に広がるように脈のような模様が入るタイプ。
ネット…斑点と脈のような模様が入り混じっているタイプ。網目のように見える。
フラッシュ…花の中心に斑点が密に入るタイプ。正面から見ると星型に見える。
バイカラー…花びらの表側の2色が混ざり合っているタイプ。
ダークネクタリー…ネクタリー(蜜腺)がダークカラー(黒、紫、赤、茶)のタイプ。
ピコティー…花びらの縁に花びらよりも濃い色が線状または帯状に入る覆輪タイプ。
ブロッチ…スポットより大きめの斑点が密に重なり、斑入りのように見えるタイプ。

主な人気品種

交配種(ガーデンハイブリッド)は、ひとつずつに品種名がついておらず、花色と花形、模様で表現されているので、どれを選べばいいか迷ってしまう人も多いはず。そこで、ガーデナーに人気の品種をいくつかご紹介。品種選びの参考にしてみてくださいね。

「シングル・ピンク」…初めて選ぶならコレ! やさしいピンク色の花は早春の訪れを感じさせてくれる。ピンクの品種は丈夫で大ぶりな花が多いので育てやすくおススメ。

「ダブル・グリーン」…さわやかな緑色の花は眺めていても飽きず、ほかの植物ともなじみ使いやすい。緑色の品種はやや草丈が低く、コンパクトにまとまるタイプが多い。

「ダブル・バイカラー」…ドレスのスカートのような花びらがエレガント。花びらの縁にほんのりと色が入り、繊細で美しい。八重咲き種は、花つきがよいものが多い。

「スモーキーグレー」…花びらがグレーがかった黒色で、光の加減によって青色にも見える。ブラック系のなかでもレアな希少品種。やや小ぶりな花も愛らしい。

「ネオン」…花びらがゴールドに輝く最新品種。秋になると葉が黄色く変化し、まるで紅葉しているかのように見える。

「プチドール」シリーズ…小さな花をたくさん咲かせるミニタイプ。株姿がコンパクトにまとまり、葉も小さいので、鉢植えや小さな庭で育てるのにぴったり!

クリスマスローズの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

開花期:1月~3月
植えつけ・植え替え期:10月~3月
タネまき:10月、5月~6月
※関東地方以西基準

置き場所

地植えは水はけのよい明るい半日陰に植えてください。鉢植えは10月~4月は日当たりのよい場所で、5月~9月は明るい半日陰で管理しましょう。

水やり

地植えの水やりは不要です。鉢植えの場合、10月~5月は土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり与えます。6月~9月は乾き気味に管理しましょう。

栽培のポイント

クリスマスローズの育て方はマニアックで難しいと思われがちですが、実は丈夫で育てやすい植物です。耐寒性が強く、日陰でも育てられますよ。苗は、花がついていない未開花株と、花がついた開花株が売られています。初心者は、育てやすく花がすぐ咲き始める開花株がおススメです。1月~3月まで花を楽しんだら、タネができないうちに花がらを摘み取りましょう。放っておくとタネができ、株が弱ってしまいますよ。花後の4月は根が最も生長する時期。生長を促進するため、4月中には花へい切りを行いましょう。花へいとは、花がついている茎のこと。株元を約1~2㎝残して花茎を切り取ります。植えつけ、植え替え、株分けの作業も生長期(4月~6月)のうちに行いましょう。

7月~8月は秋冬に向けてゆっくり生長し、パワーを蓄える時期です。クリスマスローズは暑さが苦手なため直射日光は避け、半日陰で管理するのがポイント。花はなくとも、みずみずしく涼しげな葉っぱを愛でて楽しみましょう。

9月になると、根や葉が盛んに活動し始めます。このタイミングで追肥を与え、株の成長を促してあげましょう。庭植えの場合は10月に緩効性の肥料、鉢植えの場合は10月と12月と2月に緩効性の肥料、または、10月~4月に液体肥料を月に2~3回ほど与えてください。12月に入ったら、開花に向けて古くかたくなった葉を切っておくと、花芽がよく上がります。作業後、約1ヵ月で花芽が立ち上がり、花が咲き始めますよ。

主な病害虫

害虫:ハモグリバエ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマ、ハダニ
病気:灰色かび病、立枯病、べと病、軟腐病、黒斑細菌病、モザイク病、ブラックデス

クリスマスローズ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

PH調整済のクリスマスローズ専用土

プロトリーフ クリスマスローズの土

プロトリーフ クリスマスローズの土

クリスマスローズが好む中性にpHを合わせ、高熱処理を施した硬質赤玉土を使用し、根腐れを防ぐ、クリスマスローズの専用培養土です。

肥料成分がゆっくり溶けて根にやさしい

花ごころ クリスマスローズの肥料

花ごころ クリスマスローズの肥料

花付きを良くするリン酸成分の多い肥料。天然腐植に吸着された肥料成分が、少しずつ溶け出すため、根を痛めません。カビや虫が発生せず、安心して使用できます。

30日間効果が持続。幅広い植物に使用できる

住友化学園芸 ベニカXファインスプレー

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アブラムシ、ハダニ、うどん粉病 花や緑など幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。害虫に対して速効性があるのが特長。病原菌の侵入も防ぐため、病気も防いでくれます。

アレンジしやすくインスタ映えするシーンも作れるクリスマスローズ

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庭で愛でて楽しむほか、花を摘み取り、切り花としても楽しめるクリスマスローズ。異なる色や形をミックスして飾ったり、季節の花(球根やパンジー、ビオラなど)と組み合わせたり。クリスマスローズの花はアレンジしやすく、インスタ映えするシーンもつくれますよ。

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