ミカンの育て方は?品種や肥料・用土から植え付け・剪定・摘果の時期など鉢植えもできるミカンの栽培方法

2018年4月14日


ミカンは日本の代表的な果物で、100種類以上もの品種があるといわれています。初心者でも育てやすく、果実も良くつき、食べやすいことから家庭菜園でも大人気。ビタミンCが豊富で、風邪予防などの効果もありますよ。同じように育てても隔年で収穫量に差がありますが、毎年、晩秋~冬においしい実がなるので、スペースがあれば庭に1本ぜひ取り入れてみてください。

育てやすいミカンとは?

ミカンは、ミカン科の常緑低木です。
有名な温州ミカンのほかに紀州ミカン、ポンカンなどが育てやすいですよ。

 

最近は、極早生品種も誕生しています。
極早生品種は果実を早く収穫できるので木の負担が軽く、毎年よく実るので初心者向き。
温州ミカンで最もポピュラーなのは早生種の「宮川早生(熟期は10月下旬)」ですが、極早生種の「日南1号(熟期は9月下旬)」や「由良早生(熟期は10月上旬)」もおススメ。

ポンカンなら大きな果実がなり、香りも果肉も甘くさわやかな「太田ポンカン(熟期は1月)」もおいしいですよ。
それぞれ個性があり、甘みと酸味のバランスがさまざまなので、自分好みの品種を探しても楽しいですね。

ミカン栽培のポイントとは

基本的な生育のサイクル

植えつけ・植え替え期:3月下旬~4月中旬
開花期:5月中旬~下旬
収穫期:9月下旬~12月
剪定:3月
※関東地方以西基準

置き場所

日光が良く当たり、風が吹きつけない場所で管理します。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が白く乾燥したら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてください。

 

地植えの場合は、夏に強い日照が続いたら水を与える程度で大丈夫です。
ただし、水切れを起こすと落果や落葉の原因になるので要注意。

栽培のポイント

ミカン類の植えつけ適期は、3月下旬~4月中旬。

 

鉢植えの場合は、水はけと水もちの良い培養土で育てましょう。
水はけ、水もちが良ければどんな質の土を使って植えつけても大丈夫です。

地植えの場合は、直径・深さともに50㎝ほどの穴を掘り、元肥を混ぜ込んだ土に植えつけます。
植えつけ直後や乾燥しているときは十分に水を与えてくださいね。
逆に、10~12月の成熟期は土を乾燥ぎみにすることで果実の色づきが早まり、甘くなります。

枝を整理するための剪定や果実が多くついた場合の摘果は、8月中旬までに行うのがポイント。
3月下旬~4月中旬と、8月下旬~9月上旬に挿し木で殖やすことができますよ。

2~3月に元肥を、春~秋は追肥を与えましょう。

鉢植えの場合は、根詰まり予防と通気性を良くするため2~3年に1回、植えかえをしてくださいね。

育て方のコツ:「摘果」

実ったすべての果実を成熟させてしまうと木に負担がかかってしまい、翌年は果実がつきにくくなる現象を起こします。
毎年、安定して同じくらいの量を収穫したい場合は、摘果することが重要です。

 

7月に小さい果実が1か所に集まっている箇所から摘み取り、8月中旬までに葉20~25枚に対して1つの果実になるように仕上げましょう。

主な病害虫

害虫:カイガラムシ、アブラムシ、エカキムシ、ハダニ、ハマキムシ、カミキリムシ
病気:黒点病、灰色かび病、かいよう病

ミカン類栽培に必要な用土、肥料、薬剤をご紹介

根の張りを促すおすすめ用土

プロトリーフ 果樹・花木の土/12L

 

プロトリーフ 果樹・花木の土/12L

植えつけ後、苗木の根がしっかりと張り、丈夫に育つよう考えて作られた果樹専用の用土。
ゆっくり長く効く有機質由来の元肥(腐葉土、バーク堆肥、もみ殻堆肥など)を配合しています。

甘くておいしいミカンを育てる肥料

花ごころ レモン・ミカン・柑橘の肥料 500g

 

花ごころ レモン・ミカン・柑橘の肥料 500g

ミカンの実つきが良くなるリン酸の成分を多く配合しています。
遅効性肥料は成分がゆっくり溶け出すため、根が傷みにくく効果も長く続きます。

 

鉢植えの場合、株元から2~3㎝離して置いてください。
地植えの場合、枝先の真下に穴を掘って埋め込みましょう。

ミカンの天敵!害虫退治に効果的

毛虫用 殺虫剤 住友化学園芸 ベニカS乳剤 300ml

 

毛虫用 殺虫剤 住友化学園芸 ベニカS乳剤 300ml

柑橘類につきやすい害虫に優れた効果を発揮します。
速効性と持続性の両方を兼ね備えており、害虫を効果的に退治します。
水でうすめて散布してくださいね。

家庭菜園のミカンが実るとうれしい!!

オレンジ色のミカンがたわわに実る風景は、初秋の訪れを感じさせてくれますね。
品種によっても異なりますが、オレンジ色にしっかり色づいてから採る方が甘みが出て美味しいですよ。
自分で育てれば果実を食すだけでなく、初夏に咲く白花のさわやかな香りも楽しめて一石二鳥ですね。