2018年12月15日 更新

ビオラの育て方とは?冬越しは大丈夫?春の寄せ植えに欠かせない! ビオラとパンジーとの違いは何?

寒い冬でも、街中で咲く色とりどりの小さな花「ビオラ」。別名「花壇の女王」と言われるビオラの品種は実に多く、毎年新種が出るほど。他の草花とも相性が良く、その強さはガーデニング初心者の栽培にもおすすめです。パンジーを経験した方は、次はビオラに挑戦してみましょう。

ビオラとは?

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ビオラの特徴

科・属名:スミレ科・スミレ属
原産地:ヨーロッパ・西アジア

ビオラは主に秋から春にかけて長く咲く花で、冬に花を咲かせる代表の草花として有名です。季節をほとんど選ばずに咲き続ける強さから、初心者の栽培にもおすすめの花です。

ビオラの名前の由来は、ギリシャ神話にあります。
ギリシャ神話の中で、神ゼウスが少女イオの為に紫色のスミレを咲かせました。少女イオは透き通るような紫色の瞳をしていたそうです。
そしてスミレはラテン語で「viola(ビオラ)」と呼ぶことから、同じスミレ科スミレ属の小さい品種はビオラと呼ばれるようになったと言われています。

4cmほどの花弁を3枚つけ、花丈は小さく10cm~30cm程度です。またビオラの色や品種は様々で、毎年新種が作り出されているほど多くあります。

ビオラの花言葉

ビオラの花言葉は「信頼・誠実」です。

黄色のビオラ…「ささやかな幸せ」「田園の幸せ」
白のビオラ…「あどけない愛」「純粋」「律儀」
青のビオラ…「純愛」「誠実な愛」
紫のビオラ…「誠実」「思慮深さ」
オレンジのビオラ…「純粋」「天真爛漫」
ピンクのビオラ…「信頼」「私を想って」
赤のビオラ…「思い出」「物思い」
複色のビオラ…色の組み合わせによって、恋に由来する花言葉のものを選んで見てはいかがでしょうか。

ビオラの植え付け期

ビオラは丈夫な草花なので、地植えでも鉢植えでも栽培は可能です。ただしビオラは暑さに弱いため、苗の場合だと10月より前に植え付けてしまうと弱ってしまう恐れがあります。したがって、10~11月の時期に、日当たりの良い場所に苗を植えるのがおすすめです。

ビオラの種まきの時期

種を購入した場合は、一旦冷蔵庫の野菜室で冷やしましょう。開花する時期を揃えることが出来ます。
9月中旬ごろから下旬にかけて種まきをすると、年内には花を咲かせてくれるでしょう。

開花時期

秋から春にかけて咲いているため、10月下旬~翌年5月頃までは綺麗な花を咲かせてくれます。種から育てる場合、温度管理などをしていけば、開花時期をうまくコントロールすることが出来ますよ。

剪定時期

一年草のビオラは、花を咲かせる時期が長いため、根や葉が伸びすぎたり枯れたりして他の草花を邪魔してしまう場合があります。したがって定期的に剪定したり、良い状態をキープしておくと綺麗に花を咲かせてくれます。
花がら摘み(咲き終わってしまった花を摘むこと)をこまめに行うことがポイント。花がらを摘む作業が、花数の増加にも大きく影響すると言われています。

収穫期

ビオラの花も落ち着いてきた4月頃が収穫期です。種が弾けてしまう前に収穫してしまいましょう。
種のさやが下を向いているものが、上を向き始めたら収穫の準備。
花の軸が真っ直ぐになっていて、種袋が膨らみ、中の種がほんのり茶色くなっているところがうっすら見えたら収穫します。

ティッシュにふんわり包んでおくと、1日~2日で種がはじけますよ。

ビオラに適した環境

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置き場所

太陽が大好きなビオラは、風通しがよく、日当たりの良い場所に置くようにしましょう。日当たりの悪い場所や水はけの悪い場所で育てると、花付きも悪く、生長に影響します。
また、冬に咲く花の代表選手ですが、雪や霜に当たると弱ってしまうため、直接当たらないように注意しましょう。

用土

【鉢植えの場合】
パンジー・ビオラ専用の培養土が1番ですが、水はけがよく、適度に保水性があるものであれば、市販の草花培養土も使用することは可能です。

【地植えの場合】
既にほかの草花が育っているなら、同じ培養土で問題ありません。水はけが良いように腐葉土やたい肥をすきこんでおきましょう。

ビオラの育て方

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水やり

冬に咲くビオラは、午前中の日が出て暖かくなってくる頃に、たっぷりと水やりをするのが大切です。早朝や夕方に水やりをしてしまうと、寒い地域だと凍ってしまったり霜になってしまったりとトラブルが増える可能性も。また午後に水やりをすると、寒くなる夜までに水が乾かない場合もあります。

水やりのポイントは、土をよく見ること。表面の土をよく観察し、乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。「冬場は寒いからいいかな…」となりがちですが、植物にも乾燥は大敵です。

肥料

植え付けの時期にパンジー・ビオラ用の培養土を使用していない場合は、緩効性肥料を混ぜて用土つくりを行いましょう。
長く花を咲かせるビオラには、それを保つだけのパワーとエネルギーが必要です。開花時期は特に追肥も必要になるため、使っている肥料の注意書きをよく読んで、与えてくださいね。

病害

【灰色かび病】
草花だけでなく、果物や野菜などの幅広い植物の、葉・茎・花などの地上部分に発生する病気です。白色や褐色などの小さな斑点が増え、やがて全体がかびてしまいます。
灰色かび病になる原因の一つに葉が乾かないという点があるため、水やりは午前中に終わらせ、しっかり葉を乾かしましょう。

【アブラムシ、ナメクジ】
冬から春になって、暖かくなってくると出てくるのがアブラムシやナメクジ。アブラムシがつくとウィルスの原因にもなるため、殺虫剤を使用して早期駆除を心がけましょう。花がら摘みをし、こまめにチェックするのもおすすめです。

【斑点病】
葉っぱや草に、小さな褐色の斑点が増える病気です。窒素成分の多い肥料を与えすぎると発生する恐れがあり、追肥を行う場合は成分をしっかり確認しましょう。

【菌核病】
茎に白いカビと黒い菌核が発生する病気です。発病したら枯れてしまう上に、菌核は土壌でも数年生き続けるので、もし発生してしまった場合は培養土ごと破棄する必要があります。地植えの場合は、数年間は栽培することを控えた方が良いでしょう。

ビオラの更に詳しい育て方

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苗から育てる場合

【植え方】
1.購入した苗に痛んだ部分はないかチェックして、あれば取り除きましょう。
2.ポットから取り出したら、根を四方にしっかりほぐします。
3.植えたい場所に10cm~20cm間隔で植えましょう。
4.周りに土を入れて隙間がないようにします。
5.土が乾いたら水をたっぷりとあげましょう。

【ポイント】
1.パンジー・ビオラ専用培養土ではない場合、ビオラは酸性土を嫌うため、石灰肥料を撒いて土壌酸度を調整してあげると良いでしょう。
2.植え付ける間隔を短くすると、見た目にもかわいく仕上がります。

種から育てる場合

【植え方】
1.種は植える時期まで、冷蔵庫の野菜室で寝かせておきます。
2.ビオラの種は約1mmですので、土も約1mmほどかけましょう。
3.本葉が2~3枚になったら移植します。
4.割りばしを使って、土ごとそっと掴み出し、そっと1本ずつ分けます。
5.あとは苗から育てた場合と同様、水やりをしましょう。

【ポイント】
1.植えたての時は、スプレーで水やりをすると簡単に行えます。
2.種を植える時は、空の卵パックを使うと栽培しやすくおすすめです。
3.種を選ぶ際、種を水を張ったバケツに入れてみましょう。「沈んだ種」は、中身が詰まっている証拠なので、発芽しやすいと言われています。

ビオラを長く楽しむために「切り戻し」をしてみよう!

1年中ビオラの美しさを保つ方法として、伸びた株を切り、株を再生させて花をつけるという「切り戻し」という方法があります。
ビオラは気温が15℃を過ぎると徒長してしまうため、綺麗な状態を保っておくためには、切り戻しが必要不可欠なのです。5月中旬ごろから頻繁に切り戻しをしていれば、最長6~7月頃まで咲かせてくれることもありますよ。

【切る場所】
草丈の半分から、3分の1を残した位置にある、花芽の上を切ります。
※花芽は葉の部分が少し膨らんでいるため、注意して見ましょう。

花が咲かなくなった!?

花が咲いている期間が長いビオラも、ずっと花を咲かせ続けるには相当なエネルギーが必要になります。長く咲き続けさせるために、また株が疲れてしまわないように大事なのが「摘心(てきしん)」です。摘心は、咲いている花を切ってしまう作業のこと。「せっかく咲いたのにもったいない…」と思うかもしれませんが、ビオラの株が元気になって、多くの花数を咲かせるには、適切な処置なのです。

花を咲かせてくれるまでは何かと心配も付き物。しかしビオラは丈夫な花です。日当たりの良い場所で、しっかりと水やりや追肥などを行っていれば、きれいな花をきっと咲かせてくれますよ。

パンジーとビオラの違い

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古くから愛されているパンジーとビオラが似ていることは有名であり、学術的には同じ扱いですが、園芸的には明確な区別があります。

・パンジー…花が大きく花径が5cm以上の大きい品種
・ビオラ…花径が4cm以下の小さい品種

ちなみに、パンジーとビオラの中間品種として「パノラ」という花もあります。

ビオラの魅力に癒されよう

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いかがでしたか?
植え付け方や切り戻しなど、綺麗に咲かせるポイントをしっかりおさえれば、初心者でも安心して栽培できるビオラ。色とりどりのビオラと共に、寒い冬も乗り越えましょう。

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