2018年12月18日 更新

オリーブの木の育て方とは?剪定や植え替えは必要?室内と地植えでの育て方の違いとは?

オリーブはアンチエイジング効果が期待でき、ここ数年ブームを巻き起こしています。庭を素敵に彩る樹木としても人気急上昇中。素敵でオシャレな見た目だけでなく、育て方に手間がかからないことや食べても美味しいオリーブ。そんなオリーブの育て方を知りたくはありませんか。

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オリーブとは?

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オリーブの特徴

オリーブはモクセイ科、常緑性の中高木です。栽培品種は1200種以上あるとされ、品種によって枝ぶり、幹の太さ、葉の色や形が異なります。

育て方の難易度は中級程度とされ、早生品種は早く果実をつけて、晩生品種は果実の収穫が遅く、この二種類の中間に収穫されるものは中生品種と呼ばれます。

初夏に白・黄白色の4枚の花びらのある花を咲かせます。10月~11月には実が完熟して黒褐色となり、果実はオイルやピクルスなどに利用されます。果実が大きいものは含油率が低く、塩漬けやピクルス向き。小さいものは含油率が高く、オイル向きとされています。

オリーブの活用法(メリット)

オリーブの木の葉は美肌、健康に効果があるとされており、湯船に入れたり、乾燥させてお茶として飲んだりするのもおすすめです。また防虫効果もあるため、乾燥させたオリーブの葉をネット状の小袋などに入れて、クローゼットに入れておくのもいいですね。

その他、栄養価が高く、ビタミンEやポリフェノールが多く含まれており、「若返り成分」と言われるほどの抗酸化作用があります。細胞の老化を防ぎ、アンチエイジング効果を期待できる点にも注目です。

「幸福を呼ぶ」「平和のシンボル」と言われるオリーブの木ですから、ぜひご家庭など身近に置いておきたいものです。育て方のポイントを押さえれば、元気なオリーブを一年中楽しむことも可能ですよ。また、挿し木をすることで育てることもでき、楽しみの幅が広がります。

オリーブの基本情報

植えつけ期・植え替え期:3月上旬~4月上旬(関東より暖かい地域であれば、10月上旬~中旬も可能)
剪定時期:3月~4月、9月~10月
開花期:5月中旬~6月中旬
収穫期:10月下旬~11月中旬(ピクルス用品種は9月~・オリーブオイル用品種は11月~)
植えつけから収穫まで:3年~4年
開花から収穫まで:およそ150日間

オリーブの木の選び方として、違った品種を2本以上植えた方が、実のつく確率がアップするので、おすすめポイントとなります。

オリーブに適した環境

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置き場所(日当たり)

オリーブは温暖な気候を好みます。日当たりと水はけの良い場所で育てましょう。基本的には、風通しの良い戸外が良いですね。庭植えの植え付け場所、鉢植えの置場ともに、日光の陽ざしが当たるところがおすすめです。

日光が大好きな分、耐陰性がないため、室内の暗い場所や陽ざしの当たらない場所では、枝が細く貧弱になってしまい、インテリア性も損なわれることに。インテリアグリーンとして楽しみたい場合には、日照不足になりがちなので、こまめに戸外で日光浴させましょう。日照時間が少ないと、病害虫への免疫力自体も弱くなってしまいます。湿気が苦手なため、風通しの良い場所に置くのがおすすめです。

また、品種にもよりますが、オリーブはマイナス3度以下の環境では枯れてしまうため、寒冷地でベランダなどで育てる場合には、真冬には室内に取り込む・霜の当たらない軒下に置くなどの工夫を施すと良いでしょう。

用土

オリーブはPh7.5程度の弱アルカリ性の土が最も適しているとされています。また、排水性・保湿性に優れた土を好みます。一般的な市販の用土を購入する際には、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土のものを選ぶと良いでしょう。あらかじめ弱アルカリ性に調合されている培養土をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

オリーブ研究家監修の培養土

プロトリーフ 園芸用品 オリーブの土 10L×4袋

プロトリーフ 園芸用品 オリーブの土 10L×4袋

オリーブの研究家である岡井路子さんが監修された培養土になります。合計すると40リットルもあるため、大きな鉢で育てている方や屋外で地植えしている方には特におすすめです。まさに、オリーブのための、オリーブだけに特化した培養土であるため、その他の植物に使用することはできませんので、ご注意ください。

そのまま使えるオリーブ培養土

平和 オリーブの培養土 25リットル

平和 オリーブの培養土 25リットル

既に、弱アルカリ性の土壌酸度になるよう調整されているため、配合などの手間をかけることなくそのまま使用することが可能です。25リットルでは多すぎるという方もいるかもしれませんが、オリーブは成長が早く、1年に一回は植え替えが必要な品種が多いですので、おすすめです。なお、オリーブに特化して配合された培養土であるため、その他の植物に使用することはできません。

オリーブの育て方

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水やり

オリーブの木はもともと乾燥に強いため、土の表面が乾いてきたら水をあげるのがコツです。特に、鉢の土は乾燥しやすいので、鉢底から水が出るくらいまでたっぷりあげても大丈夫です。

夏には土の乾燥も早いため、こまめに水やりを行いましょう。夏の地植えの水やりのコツは、涼しくなった時間帯に行うことです。注意点として、梅雨が明けると特に乾燥しやすいので、水が切れることのないようにしましょう。

冬には水がしっかり土の奥にまで浸透するように、土がカラカラになってから水やりを行いましょう。また、地植えの場合であれば、自然の雨でも十分です。水やりはほとんど必要ありません。

肥料

肥料は、木の成長を助ける大事な栄養分です。年3回程度(3月・6月・9月)、緩効性化成肥料か油かすを与えると良いでしょう。オリーブの木は酸性を嫌う性質を持っており、年に一度、苦土石灰を混ぜて土が酸性になってしまう予防をすることもポイントです。

また、植え替え時も肥料を与える大切なポイントとなるため、油かすと化成肥料を混ぜてあげると良いでしょう。

注意点として、植えてすぐに肥料を与えていると「肥料焼け」という栄養過多状態になるため、温かい時期なら植え付けから2週間以降、寒い時期なら1ヶ月以降を目安として最初の肥料をあげるのがおすすめです。

病害虫

・病気:炭そ病・梢枯(しょうこ)病など
炭そ病の原因はカビです。果実を侵し窪んでしまいます。梢枯(しょうこ)病は枝から広がり、全体が枯れていきます。梅雨の時期に発生します。一度広がると元に戻すのが難しいため、早期発見がコツとなります。

・害虫:オリーブアナアキゾウムシ・ハマキムシなど
オリーブの木は害虫が付きにくいですが、いくつか挙げていきます。オリーブアナアキゾウムシはふ化した幼虫が枝や幹の内部を食い荒らします。対策としては3月~11月の成虫発生時に殺虫剤を噴霧します。ハマキムシは葉を食害していきます。コガネムシの幼虫はオリーブの木の根を食害します。土が酸性土壌であると発生するようです。

オリーブの詳しい育て方

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剪定の方法

木が成長して枝が伸びてくると、枝同士が混みあい成長の妨げとなってしまうことも。そうならないためにも、伸びすぎた枝や混みあっている箇所の枝を剪定していきます。オリーブの木は、新しく伸びた枝がまた次の年に花をつけますので、なるべく新しい枝は残して、古い枝から剪定していきましょう。

剪定するべき枝とは、重なり合っている枝、下向きの枝、内側向きの枝、平行に出ている枝など。オリーブの実がつくかどうかは、剪定次第。光も風もよく通るような通気性の良い枝ぶりを目指しましょう。

植え替えの方法

オリーブは成長が早く、鉢植えで育てると根詰まりを起こして枯れてしまうことも。オリーブを枯らさないためにも、1年~2年に1回は植え替えすることをおすすめします。コツは、成長速度に合わせて鉢を一回りずつ大きくしていくことです。オリーブは酸性土壌が苦手です。復活の方法として、苦土石灰を入れて土を中和させましょう。

植え替えの時期は、4月~5月、9月~10月が良いでしょう。真夏・真冬では、木が傷んでしまうこともあるので避けた方が無難です。

挿し木の方法

剪定した枝は、挿し木で繁殖させることができます。挿し木の枝は、葉色が良く元気なものを選びます。枝を10センチほど切りますが、このとき切り口を斜めにすることで、水をよく吸い、発根しやすくなります。葉があまり多いようでは、養分を吸い取られてしまい発育が悪くなるので、葉は数枚だけ残して切り取ってしまいましょう。

そうしたら、花瓶やコップなどお手軽な入れ物に1~2週間ほど水につけておきます。その後、挿し木用の土に挿し、水を与えつつ風通しの良い日陰で様子を見ます。注意点として、このとき肥料をあげてはいけません。

室内と屋外でのオリーブの木の育て方の違いとは?

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室内(鉢植え)

・鉢植えのポイント、注意点

オリーブの木をインテリアグリーンとして、室内・屋内で育てたい場合、鉢植えがおすすめ。リビングや寝室にオリーブの木がある空間は、それだけでオシャレなイメージです。30センチほどの大きさのオリーブの木もあり、省スペースで管理することができ、邪魔になることがありません。また、育て方も簡単ですので、ガーデニング初心者の方でも気軽に育てることができるでしょう。

寒冷地に住んでいるのでオリーブの木は育てられないと諦めていた方でも、育て方のポイントを知れば、室内でお手軽にオリーブの木を楽しむことができますよ。

注意点として、鉢植えで育てる場合には植え替えが必要不可欠であるため、木の成長に合わせて鉢を交換しましょう。

・室内で育てるポイント、注意点

オリーブの木を室内で育てるには、いくつかポイントがあります。オリーブの木は日光が大好きであるため、なるべく日当たりの良い場所に置きましょう。寒さには弱いため、ベランダなどで日光浴をさせたあとなどは、室内に戻します。

また、いくら日光が好きだからと言っても、夏場の直射日光は避けましょう。午前中の2,3時間の日光浴がおすすめです。夏場には、カーテン越しなど通気性のある場所に置くこと。オリーブの木は湿気が苦手なのです。

屋外(地植え)

・地植えのポイント、注意点

オリーブの木を大きく育てたいという場合には、地植えがおすすめ。品種にもよりますが、オリーブの木は大きいものでは10メートルほどの大きさに育つことも。銀色の葉はオシャレで、シンボルツリーとして非常に高い人気を誇っています。

ただし、寒さには弱いため、寒冷地に住んでいる場合には、室内で育てる方が無難です。地植えの育て方の最大のポイントは、土づくり。その後、いよいよ植え付けとなります。

オリーブの木は根が浅く、強風にも弱いので、支柱で固定すると良いでしょう。植え付けが終わったら、必ず水やりを行います。ぐるりと周囲にダムを作り、根鉢を固定させてダムに水をやるイメージです。

・屋外で育てるポイント、注意点

オリーブの木は、冬の寒さや乾燥にも強く、屋外でも丈夫に育ちます。日当たりが良いところが好きな性質も、屋外向きと言えるでしょう。庭はもちろんのこと、玄関先や窓際などといった、育てる場所が幅広いことも観葉植物として人気のある要因のひとつと言えます。

自宅の部屋の窓が道路に面している場合などは、オリーブの木で目隠しをすることも可能ですよ。


いかがでしたか。
オシャレな見た目も人気のオリーブ。ぜひ屋内・屋外での育て方のコツをおさえて、お家を素敵に飾りましょう。

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