2019年1月11日 更新

ローズマリーの育て方とは?ポイントは剪定?挿し木でローズマリーを増やしてみませんか?

爽やかで清々しい香りが漂うローズマリー。古代から老化防止の薬として用いられ、今でも料理や美容、芳香剤、薬用として幅広く親しまれているハーブです。冬でも緑の葉が茂り、庭に彩りを与えてくれる植物でもあります。丈夫なので、ガーデニング初心者にもおすすめです。

ローズマリーとは?

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ローズマリーの特徴

ローズマリーは、原産地が地中海沿岸地方のハーブで、比較的塩害にも強い丈夫な植物です。緑の葉が1年中あるシソ科の常緑低木で、街中の緑地帯などに植え込まれていることも多いです。

特徴としてまず挙げられるのが、爽快で清々しい香り。乾燥させてハーブティーや料理などにもよく使用されます。また、抗酸化作用があり、「若返りのハーブ」と呼ばれることも。
葉の浸出液は、強壮剤・収れん剤などに処方されたり、リウマチ・外傷に外用されたりなど、薬草として栽培されることもあります。ローズマリーは種類がとても多いですが、どの種類でも薬効はほぼ変わりません。

春から秋にかけて、小さな青から青紫の花が咲きます。良質な環境であれば、四季咲きです。料理や美容、芳香剤、薬用など、ハーブのなかでも特に使用できる用途が幅広いため、1株あるとたいへん便利です。

ローズマリーは品種がとても多く、種類も立性・ほふく性に分類されます。花の色もいくつかあるため、性質や好み、住んでいる地域の寒さなどによって、お好みのローズマリーを選ぶと良いでしょう。

ローズマリーの基本情報

・植えつけ期:春(4月~5月)か秋(9月下旬~11月中旬)真夏・真冬は避けること

・剪定時期:4月~10月(特に梅雨・夏場)

・開花期:11月~5月(種類・環境による)

・収穫期:4月~11月(冬も控えめなら可能)

・発芽適温:20~25度

・生育適温:20~25度

・耐寒性:強い

ローズマリーに適した環境

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置き場所(日当たり)

日当たりが良く、土が乾燥しやすい場所に置きましょう。明るい日陰や半日陰でも良いですが、日当たりの良い場所の方が元気な株に育ちます。キッチンの窓際でキッチンハーブとして育てると、料理にもすぐに使えて便利です。

ローズマリーは湿気が苦手なため、梅雨の時期には雨が当たらないよう、屋根の下に鉢を移動させると良いでしょう。

また、風通しの良い場所が良く、真夏の直射日光の下でも元気に育ちます。耐寒性は強い方ですが、東北地方などの霜が降りるほどの地域では防寒が必要です。冬場には、鉢ごと室内へ移動させましょう。

室内なら鉢植えがおすすめ

ガーデニング初心者でも育てやすいローズマリーを室内で楽しみたいなら、鉢植えがおすすめ。室内に鉢を置いておくと、葉に触れたり葉をこすったりするだけで消臭効果が出て、爽やかな香りが漂います。

日当たりが良い窓辺で湿気のないような場所に置きましょう。ベランダで育て、たまに室内に持ってくるという方法がおすすめです。

ローズマリーにおすすめの用土

花ごころ ハーブ・香草の土 5L

花ごころ ハーブ・香草の土 5L

ハーブが健やかに育つには、ミネラルをバランス良く含んでいる用土であることが大切。この用土は、根の生育を促す海藻成分、植物を丈夫に育てるカルシウム、葉の色を良くするマグネシウムを配合。このハーブ用の用土に植えれば元気に育ってくれるでしょう。

ローズマリーの育て方

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水やり

土の表面が乾いて2~3日を過ぎた頃に、葉に水がかからないようたっぷりと水を与えましょう。霧吹きは、過湿の原因となるため必要ありません。

冬は乾燥ぎみに管理しますが、完全に水を切らしてしまうと、葉がポロポロと落ちて枯れてしまいます。
鉢植えの場合、日が高くなる前~午前中に水やりを行います。苗を地植えにした場合、定植時にたっぷり水やりを行います。苗が根付いたら、基本的には水やりは必要ありません。

ローズマリーにおすすめの肥料

花ごころ ハーブ・香料の肥料 400G

花ごころ ハーブ・香料の肥料 400G

有機質をベースにした、まきやすい粒状の肥料です。じんわりと長く効くので、濃い香りにする効果があります。元肥として土に混ぜ込んだり、追肥として株元まわりにまいたり使い勝手がよい肥料です。

ローズマリーにおすすめの殺虫殺菌剤

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 アーリーセーフ 100ml

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 アーリーセーフ 100ml

ヤシ油を原料に作られた乳剤タイプの殺虫殺菌剤です。ヤシ油の粘着のある成分がアブラムシやハダニなどの害虫を包み込み、窒息させて駆除します。害虫を見つけたらすぐに散布すると効果的。有機栽培にも安心して使用できます。

ローズマリーの詳しい育て方 ①増やし方(挿し木)

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挿し木とは?

挿し木とは、株の一部を切り取り、発根させて増やす方法を言います。ローズマリーは、収穫した茎を利用した挿し木という方法で簡単に増やすことが可能です。

挿し木で一番大切なポイントは、根っこを生やすこと。根っこが生えてこないと、栄養がいかずに枯れてしまいます。

ローズマリーの挿し木の方法

①ローズマリーの枝をカット
挿し木にするローズマリーの枝を、先端から10~15cmほどカットします。

②土に挿す部分の葉を摘み取る
葉があるまま土に埋めてしまうと、雑菌が付いたり腐ったりしやすくなります。土に挿す部分の葉はしっかり摘み取りましょう。摘み取った葉は、観賞用としての園芸以外に料理などに使うことができて無駄がありません。

③ローズマリーの枝を水揚げする
挿し木用のローズマリーの枝は、根から水を吸い上げることのできない時間を過ごすことになります。そのため、「水揚げ」といって、あらかじめ枝に水を補給してあげる作業を行います。1時間以上、枝を水に浸しておきましょう。

④ローズマリーを土に挿す
ローズマリーの枝を、直射日光の当たらない風通しの良い場所の無菌の土に挿すことで、「挿し木」は完了です。植え終わったら、たっぷり水やりを行いましょう。1ヶ月ほどすると、発根します。

挿し木に適切な時期

挿し木に適した時期として、春~初夏、秋が最適でしょう。月で言うと、寒さのゆるむ3月や、日当たりも風も心地よい5月、涼しくなる10月がおすすめです。また、寒冷地では春、暑さが厳しい地域では秋が良いでしょう。

挿し木に適切な環境

湿らせた赤玉土、バーミキュライトなど肥料分のない清潔な用土に挿すと良いでしょう。特に、市販の培養土は挿し木には不向きです。また、古い土も雑菌が多くひそんでいる可能性が高いため、注意してください。

土が乾燥しないように、半日陰で管理します。強い日差しはローズマリーを傷める原因となるため、屋外なら明るい日陰、室内ならカーテン越しの窓辺に置くと良いでしょう。

挿し木の注意点

水揚げの前に、葉を摘み取るようにしましょう。葉が付いたまま水揚げをすると、水が腐ってしまい発根しづらくなります。挿し木が終わったら、土の表面が乾燥しないように注意しながら管理していきます。しかし、水のやり過ぎには注意が必要です。また、土は少し足りないくらいの方が、根っこが水を求めて成長が促されます。

そして、特に注意したいのが、ローズマリーの植え替えです。
ローズマリーは、植え替えを嫌うという点がポイント。地植えであれば、一度植えたらその後は植え替えをしないように注意しましょう。鉢植えであれば、2~3年に1回、根詰まりを起こしている状態なら植え替えを行います。このとき、ひとまわり大きな鉢に植え替えると良いでしょう。鉢の底から根が見えていたら、鉢の中で根が窮屈となっているサインです。株が弱っている真夏・真冬は避けて植え替えを行います。

ローズマリーの詳しい育て方  ②剪定

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剪定はなぜ必要?

ローズマリーは、過湿が苦手です。梅雨・夏場には、風通しを良くするために剪定をこまめに行う必要があります。

育っていくにつれ、脇芽が茂り株の内側が混み合います。混み合っている部分は、蒸れ予防のために思い切って剪定しても大丈夫。剪定した枝は、料理など別な使いかたをすることができます。

剪定の方法

内側で重なっている茎からカットしていきましょう。伸びすぎた枝、枯れ枝、下向きの枝、細く弱々しい枝を生え際から切って取り除いていきます。

ローズマリーの剪定には、脇芽を出させる「摘心」、伸びすぎた枝を整理する「切り戻し」の二つがあります。摘心は、定植後しっかり根付き、枝が伸び始めたら先端を摘みます。切り戻しは、傷んだ枝を取り除き枝葉が茂って混み合っている部分を透かすようにカットしていきます。

開花期間中は、咲き終わった花の花がら摘みを兼ねて花穂ごとに切り戻しをします。真夏の7月~9月は避けて剪定するよう心がけましょう。

形を整える剪定と収穫を合わせる

鉢植えのローズマリーは放っておくとどんどん大きくなり、観葉植物としては見た目が悪くなります。そのため、定期的に見た目を整える剪定が必要となりますが、このタイミングで収穫も合わせて行うと、収穫と見た目の調整が同時にできるため非常に効率的となります。

茎・葉が伸びていれば、収穫は年間を通していつでも可能です。収穫は、伸びた茎の先端から10~15cmほどカットするだけ。ハサミが汚れていると切り口から雑菌が入り、ローズマリーが病気にかかる可能性もあるので注意しましょう。また、茎が15cm以上伸びていないと、切り終えた後のローズマリーが一回り小さくなってしまいます。

おすすめの剪定はさみ

ミニハーブばさみ

ミニハーブばさみ

ちょっとした芽やハーブをカットするのに便利です。園芸・ガーデニングに最適。

ローズマリーの詳しい育て方 枯れてしまった!?原因は?

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丈夫なローズマリーが枯れてしまう原因は、そのほとんどが根腐れです。ローズマリーは乾燥を好み、多湿には弱いため、水のやり過ぎや雨に降られる場所に置いておくと根が腐ってしまいます。

根腐れは、水やりのタイミングに注意をはかり、雨を避ける場所に置くことで解決しますが、すでに枯れてしまったという場合には、一度鉢から根を出し、根腐れを起こした部分をカットして植え替えを行ってみましょう。

葉が黄色くなったり、落ちてしまったりする場合には、根からの栄養が足りないサインといえます。鉢の中で根がまわりすぎて根詰まりを起こしている場合も。そんなときは、一度鉢から根を取り出して、ひとまわり大きな鉢に植え替えましょう。そのまま放置しておくと枯れてしまうので、早めに対処することがポイントです。

ローズマリーを栽培して色々な楽しみ方をしよう

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ローズマリーを、仕事をするときに傍へ置くことで、香りを楽しみながら気分を落ち着かせたり、ストレス解消の助けにもなってくれるかもしれません。
料理では、肉料理・魚料理と一緒に調理することで臭みが消え、風味豊かなひと皿になります。また、ハーブティーやハーブバスに利用するのも良いでしょう。

香料用としては、アロマテラピーやポプリにしても楽しむことができます。たくさん収穫できたら、保存用の瓶に入れておけば、ドライハーブとしていつでも使用することができますよ。

摘んだローズマリーを束にして、リビングや玄関に吊るすと香りのブーケに早変わり。クリスマスの季節には、リースにも代用可能です。生け垣やグラウンドカバーとしても使えますし、薬用としては湿布剤としても効果を発揮。

このように、ローズマリーは育てることを楽しむとともに、収穫後の楽しみも数多くあります。育てても楽しい、収穫しても楽しい、花が咲いても嬉しいと、ローズマリーのある生活はきっとあなたの趣味のゴールデンタイムを輝かせてくれるはずです。

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