ノウゼンカズラの育て方は?鉢植えもできる?剪定時期や肥料・用土など、ノウゼンカズラの栽培方法

2018年7月14日


夏の間、次々と華やかなオレンジ色の花を咲かせるノウゼンカズラは平安時代には薬用として栽培された歴史があるほど、古くから日本に土着しているつる性の落葉樹のひとつです。直射日光を好み、夏の暑さにも強いので、日当たりのよい場所に植えれば旺盛に育ちます。気根を出して壁や木を這いあがり、どんどん広がるので、フェンスやアーチなどに這わせると圧巻。花の形がトランペットに似ていることから、トランペット・フラワーという英名もあります。

ノウゼンカズラとは?

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ノウゼンカズラ科の落葉樹で、中国原産のつる性植物です。
日当たりさえ良ければ頑健で旺盛に生育し、一度植えれば何年も育ちます。
日陰に植えると花つきが悪くなるので、よく日のあたる場所を選び、土植えすると手間なく育ちます。
最近は赤みの強い小さな花を咲かせるアメリカノウゼンカズラや、その交配種なども登場し、どの品種も手入れが楽で初心者向きなのがうれしいポイント。
鉢植えには比較的小型の「オランジュ・タカラヅカ」という品種がおすすめです。

ノウゼンカズラの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

植えつけ期:3月中旬~4月中旬
開花期: 7月~8月
剪定期: 3月
※関東地方以西基準

置き場所

日あたりと水はけの良い場所で管理します。
冬は北風の当たらない場所に。

水やり

地植えの場合、乾燥したら与えます。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。
開花期間中は多めに与えます。

栽培のポイント

水はけと水持ちのよい土を好み、過湿を嫌うので植えつける前に堆肥や腐葉土などの有機質を多めに混ぜ込み、3月中旬~4月中旬までに植えつけます。
鉢植えする場合は赤玉土に腐葉土を3分の1混ぜ込み、支柱を立てて。
地植えする場合は、つるが南や東に伸びていくことを考え、這い登れるようなフェンスや棚などの地際に植えつけましょう。

伸びたつるを絡ませ、誘引しながら目的の高さまで育てます。
伸び過ぎた枝は剪定しますが、その年の春から伸びたつるにだけ花がつくので注意して。
本格的な剪定は3月に行います。

日照不足や過湿が花つきを悪くするので日当たりのよい場所で、過湿にならないよう管理するのがポイントです。
肥料は春、緩効性の化成肥料を与え、冬、2月頃に寒肥を与えます。
肥料が多すぎると花つきが悪くなるので注意します。
気温が低くなると落葉するので、このタイミングで枝を整理しておきます。
マイナス5度以下になると枯れてしまうので寒冷地での越冬はできません。

主な病害虫

害虫:アブラムシ
病気:特になし

ノウゼンカズラ栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

初期の生育に必要な有機質肥料をブレンドした土専用培養土

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保水性、排水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの専用培養土は、しっかりとした幹と枝を生育させ、花を咲かせてくれます。

油かすや魚粉などの有機質肥料を熟成発酵。元肥にも追肥にも

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腐植酸配合で土に活力を与えてくれる粒状肥料です。
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アブラムシなどに効果があり、いろいろな植物に使える殺虫殺菌剤。
害虫に対して速効性があり、病原菌の侵入も防ぐため、病気も防いでくれます。
気温が上がり始めたら病気や虫に注意しましょう。

手間いらずで、旺盛に成長するからグリーンカーテンにおすすめ!

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花木のなかでも特に日当たりを好むノウゼンカズラ。
枝や幹から気根をだして、壁や他の樹木に絡みながら旺盛に生長します。
丈夫な性質で一度植えると、毎年、華やかな花を咲かせてくれる夏の代表花木です。
特別な手間もかからず、旺盛に生育するのでグリーンカーテンに利用もOK。
さし木で手軽にふやすこともできます。
花の形がトランペットに似ていることから「名声」「名誉」などの花言葉があります。