目次
挿し木とは?
「挿し木」とは、枝を切り取りそれから土にさして発根させ、新しい苗となるように育てるための方法です。種から育てるよりも短時間で育成することができる挿し木はお手軽でガーデニング初心者の方にもおすすめです。枝の数だけ苗木を一気に増やすことができるのも挿し木のいいところ。
オリーブは挿し木がおすすめ
オリーブも種から育てると非常に時間がかかる木です。種から育てると、適切な処理をしたとしても出芽までに早くとも1~2週間程度、遅い場合数か月かかることもあります。さらに実をつけるまでの期間は挿し木で5年、種からだと15年とも言われているのです。そんなオリーブでも、挿し木なら種子から発芽させるよりも短時間で、しかも簡単に栽培することができるのです。ホームセンターで手に入るグッズだけでお手軽にオリーブを増やすことができるので、自宅でのガーデニングにもピッタリです。方法はなんと枝をカットして土に指すだけ。枝の本数だけ苗を作ることができますので、必要な数だけ作ることができるのも魅力です。
オリーブの挿し木の時期とは?
オリーブの挿し木の時期は5月~7月の間、もしくは2月が最適です。5月~7月はオリーブにとって成長真っ盛りの季節。成長している時期に挿し木をすることを「緑枝挿し(りょくしざし)」といいます。一方2月はオリーブの枝が休眠している季節です。この時期に挿し木をすることを「休眠挿し(きゅうみんざし)」と呼んでいます。これらのいずれかの時期に挿し木を行うことが成功率を上げるためのポイントです。成功率を上げオリーブの苗木をたくさん作るためにも、最適な時期を選んで行いましょう。
オリーブの挿し木の方法とは?
挿し木の材料
ここではオリーブの挿し木の方法をご紹介します。まずは、挿し木に必要なものをそろえておきましょう。
オリーブの木の鉢植え
小さな鉢(ビニール製のものがおすすめ)
挿し木用の土(弱アルカリ性のもの)
容器
割りばし(土に穴をあける際に使用)
発根促進剤
これだけあれば、オリーブの挿し木にはばっちりです。ではさっそく、オリーブの挿し木の方法を見ていきましょう。
オリーブの木の鉢植え
小さな鉢(ビニール製のものがおすすめ)
挿し木用の土(弱アルカリ性のもの)
容器
割りばし(土に穴をあける際に使用)
発根促進剤
これだけあれば、オリーブの挿し木にはばっちりです。ではさっそく、オリーブの挿し木の方法を見ていきましょう。
1:オリーブの枝をカットし水につける
オリーブの枝を切る前に、あらかじめ水をためた容器を用意しておきましょう。
オリーブの枝は10~15㎝の長さになるようにカットします。カットするのに使用するハサミは必ず清潔なものを使用するようにしましょう。カットする枝は、元気の良い枝を選ぶことがポイントです。若い枝を選ぶとよいでしょう。
枝の切り口は斜めにカットすると、水の吸収が良くなることに加え、地面にも刺さりやすくなります。挿し木のためにカットしたこの枝を「挿し穂」といいます。
葉が多すぎると必要異常な蒸散が起こり、挿し穂が弱ってしまう恐れがあるため、余分な葉を挿し穂から切り落とします。緑枝挿しなら2枚、休眠挿しなら2枚の葉を残し、それ以外の葉は切り落としてしまいましょう。これが済んだら、水を溜めた容器に数時間枝をつけておきます。
オリーブの枝は10~15㎝の長さになるようにカットします。カットするのに使用するハサミは必ず清潔なものを使用するようにしましょう。カットする枝は、元気の良い枝を選ぶことがポイントです。若い枝を選ぶとよいでしょう。
枝の切り口は斜めにカットすると、水の吸収が良くなることに加え、地面にも刺さりやすくなります。挿し木のためにカットしたこの枝を「挿し穂」といいます。
葉が多すぎると必要異常な蒸散が起こり、挿し穂が弱ってしまう恐れがあるため、余分な葉を挿し穂から切り落とします。緑枝挿しなら2枚、休眠挿しなら2枚の葉を残し、それ以外の葉は切り落としてしまいましょう。これが済んだら、水を溜めた容器に数時間枝をつけておきます。
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2:枝に発根促進剤を塗る
挿し穂を十分に水につけた後、発根促進剤を塗っていきます。挿し穂を自ら取り出したなら、水気を十分に採った後きり口に発根促進剤をつけこみましょう。
用法用量通りに希釈した発根促進剤にオリーブの挿し木を2~3時間浸けておきます。こうすることで発根率のアップが見込まれるのです。粉末状の発根促進剤なら、切り口部分を覆うように発根促進剤をまぶしそのまま土中に挿します。ペースト状なら、挿し木の切り口周辺に塗りつけた後、陰干ししてから土に挿すようにしましょう。
用法用量通りに希釈した発根促進剤にオリーブの挿し木を2~3時間浸けておきます。こうすることで発根率のアップが見込まれるのです。粉末状の発根促進剤なら、切り口部分を覆うように発根促進剤をまぶしそのまま土中に挿します。ペースト状なら、挿し木の切り口周辺に塗りつけた後、陰干ししてから土に挿すようにしましょう。
3:鉢に土を用意し、挿し木する
挿し木のための土を用意する際は、育苗ポット(ビニール製の柔らかい入れ物)を使うと植え替えの際に便利です。ビニール製の鉢に肥料と土を入れたなら、土を湿らせておきましょう。ここに、発根促進剤を塗った挿し穂を挿していきます。土に割りばしなどであらかじめ穴をあけておくと挿しやすくなります。
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4:置き場所と水やり
挿し木を終えたなら、その鉢は日当たりの良い場所に置くようにしましょう。水やりは、土が乾かないように気を配ることも大切です。特に夏は乾燥しやすいため注意が必要。土が乾いていると感じたらしっかりと水やりをしましょう。
また、オリーブは高い湿度に弱いという性質もあります。鉢底から水が流れているのを見つけたら必ず捨てるようにしましょう。
また、オリーブは高い湿度に弱いという性質もあります。鉢底から水が流れているのを見つけたら必ず捨てるようにしましょう。
ペットボトルを使った密閉挿し方法とは?
ペットボトルを使った密閉挿し方法
挿し木の方法はもう1種類あります。それは「密閉挿し」という挿し穂を水に浸けて挿し木をするという方法です。自宅で密閉挿しをする場合、ペットボトルを使うとお手軽で簡単に行うことができます。
密閉挿し手順
1.挿し穂を作る際は先ほどと同様、斜めにカットし水に浸けておきます。つけている間に、密閉挿しのための道具であるペットボトルを準備していきます。
2.空のペットボトルをよく洗浄し、雑菌を取り除いておきます。このペットボトルを真ん中からカッター等でカットします。
3.カットしたペットボトルに無菌のバーミキュライトを敷き詰めていきましょう。
4.バーミキュライトを入れたなら、水を1/3程度注ぎます。
水を注ぐとき、ジョーロなどは使わず、雑菌が入るのを最小限に抑えるため水道の蛇口から直接注ぐようにしてください。密閉挿しが失敗してしまう原因の一つはカビにあります。雑菌が入らないように気を配りながら行いましょう。
5.バーミキュライトに割りばしを使って穴を開けたなら、水に浸けておいたオリーブの挿し穂を挿していきます。根元がぐらつくと発根しにくくなるため、挿し木がグラグラしないようしっかりと固めましょう。
6.しっかりとバーミキュライトに差し込んだなら、最後にペットボトルの上部をかぶせテープで密閉して完成です。
2.空のペットボトルをよく洗浄し、雑菌を取り除いておきます。このペットボトルを真ん中からカッター等でカットします。
3.カットしたペットボトルに無菌のバーミキュライトを敷き詰めていきましょう。
4.バーミキュライトを入れたなら、水を1/3程度注ぎます。
水を注ぐとき、ジョーロなどは使わず、雑菌が入るのを最小限に抑えるため水道の蛇口から直接注ぐようにしてください。密閉挿しが失敗してしまう原因の一つはカビにあります。雑菌が入らないように気を配りながら行いましょう。
5.バーミキュライトに割りばしを使って穴を開けたなら、水に浸けておいたオリーブの挿し穂を挿していきます。根元がぐらつくと発根しにくくなるため、挿し木がグラグラしないようしっかりと固めましょう。
6.しっかりとバーミキュライトに差し込んだなら、最後にペットボトルの上部をかぶせテープで密閉して完成です。
なぜ密閉にするのか?
葉がついていると蒸散作用があり、そのままでは挿し穂が枯れてしまうおそれが。挿し木を成功させるためには、密閉し高い湿度を保つ必要があります。そこで、手軽なペットボトルの密閉挿しがおすすめなのです。
そして置き場所は直射日光が当たらない明るい場所がマスト。ご自宅の中でも気温が安定している場所を選びましょう。
そして置き場所は直射日光が当たらない明るい場所がマスト。ご自宅の中でも気温が安定している場所を選びましょう。
オリーブのある暮らし
オリーブの挿し木は自宅でもお手軽にすることができます。根っこがはったら鉢上げをし、必要に応じて剪定を。オリーブの鉢植えを増やし、観葉植物やガーデニングを彩りましょう。
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