2019年10月11日 更新

家庭菜園でアブラムシが大量発生!簡単な駆除方法と対策をご紹介

家庭菜園を楽しんでいる人にとって害虫アブラムシは天敵!気づいたら葉の裏や茎に大量発生して、ウイルスの媒介や煤病で二次被害が起きることも。そんなアブラムシを簡単に駆除できる農薬を使った方法や牛乳で今すぐ対応できる対策をご紹介します。大事な植物を守りましょう!

アブラムシとは

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発生時期

気づいたらいつの間にか植物の葉に沸いている害虫アブラムシに、ぎょっとしたことはありませんか?
気温によって発生時期が異なるアブラムシは、一番発生する時期は春と秋の
「暑すぎず、寒すぎない」時期ですが、日本の中でも北日本・東日本・西日本では発生時期が異なります。

主に、年間の気温が高い西日本、更にその太平洋側ではアブラムシは一年中発生しやすく、
更には暖冬の影響で、世代交代を繰り返したアブラムシはどんどん増えていきます。

逆に、北日本・東日本の冬場にはアブラムシは発生しません。
なぜなら、アブラムシは越冬できないので、死滅してしまうからです。

放置しておくと無数に数を増やし、お気に入りの植物をダメにしてしまうアブラムシは
見つけ次第、しっかりと撃退しましょう。

アブラムシの種類と生態(アリとアブラムシの関係)

現在アブラムシは日本でも700種類以上、
世界では4000種類以上あると言われており、その生態も種類も実に様々です。

体長は1mmから4mmのものまで、いずれも小型で弱弱しく、花や野菜などの植物に点在し、
ほとんど動くこともなく移動もせずに、集団で師管液を吸って植物の生育を阻害しています。

そして、その師管液を吸っている間に透明な甘い液を出すのですが、
それを求めてアリが寄ってくるのです。

これがアブラムシとアリは共生関係にある理由で、小さいアブラムシが自分の身を守るために、
甘い液でアリを味方につけ、アリは甘い汁をもらう代わりに外敵からアブラムシを守っています。

アブラムシの発生原因

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発生しやすい植物(ハーブ)

1年中植物に寄生しているアブラムシは、高層マンションでも一戸建てのお家でも所構わず現われます。
実は、アブラムシは好きな色を目指して飛んできて着地するといわれていて、
飛ばないアブラムシでも、アリに付着して移動してくることもあるそうです。

アブラムシの好きな色は、レモン色や濃い黄色が基本で、黄緑やオレンジなども好むそうです。
反対に嫌いな色は白色だといわれています。
そのため、ほとんどの草花は被害にあいやすく、
特に家庭菜園でも人気のハーブはアブラムシ被害も多いそうです。

ハーブの葉間が狭く、葉が大きいのもアブラムシが喜ぶポイント。
さらに、やってくるアブラムシの種類は、ハーブの種類によっても異なってくるといわれています。

発生しやすい環境

■天敵が少ない環境
アブラムシの天敵はテントウムシですが、その天敵が来づらい時期(晩秋~早春あたり)や
室内だと、アブラムシ被害も多くなります

■植物間の株間が狭く、風通しが悪い
体が小さいアブラムシは雨がとにかく嫌い。
雨風がしのげるベランダや軒下だと、アブラムシの繁殖も増えてしまいます。

■アブラムシの好物、新芽や枝が育つ季節
柔らかい葉や枝が伸びる季節はアブラムシにも好都合なので、増えやすい傾向にあります。

肥料や水の与えすぎ

発生しやすい主な原因は、肥料や水の与えすぎという場合がほとんどです。
アブラムシはアミノ酸の基の、窒素分の多い土を好むので、
窒素を多く含む肥料を与えすぎてしまうと花や野菜などにアミノ酸を多く蓄えることになり、
結果アブラムシを多く寄せつけてしまいます。

また水を与えすぎるのも、柔らかくて弱い葉や茎を作る原因にもなり、
これもアブラムシの好物を作る原因になります。

肥料や水はその花や野菜に適した方法・容量を守って与えましょう。

無農薬でアブラムシを駆除する方法

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牛乳スプレー

家庭にある身近なもの、かつ無農薬で安全なものアブラムシを駆除するとなれば、
まずは牛乳スプレーを試してみてください。
アブラムシの背中にある呼吸穴を、牛乳の薄い膜で囲い込み窒息死させる方法です。

■牛乳スプレーの作り方
1.牛乳を水で薄める(原液でもOK)
2.スプレーボトルに入れて、吹きかける
3.しっかり乾かしてから、水で洗い流す

■ポイント
・必ず水でちゃんと洗い流してください。
(牛乳の匂いが残ってしまったり、牛乳で固まったアブラムシが残ってしまったりします。)
・アブラムシがまだ少ない時におすすめです。
・しっかり乾かすためにも晴れた日に行うと良いでしょう。
・スプレーしすぎると、鉢の土が腐ってしまうこともあるので、様子を見て適量にスプレーしてください。

洗う

植物に優しい方法なら、丁寧に洗い流す方法もおすすめです。
アブラムシのついた植物を、水をかけながら指で優しくこすって洗い流しましょう。
「直接触るのは…」という人は、歯ブラシを使ってみるのもよいです。
落としたアブラムシをそのまま放置はもちろんNGなので、ビニール袋や容器を用意しておくと便利です。

天敵(てんとう虫)

アブラムシの天敵といえば「てんとう虫」ですよね。
幼虫も成虫も食べるてんとう虫ですが、どのてんとう虫でもアブラムシを退治するわけではなく、
一般的に良く見かけるナナホシテントウ・ナミテントウが、アブラムシを捕食します。

てんとう虫は1匹いると、10匹アブラムシを捕食するといわれているので、
アブラムシ対策にはいち早く対応できそうです。

重曹(重曹スプレーの作り方)

■重曹スプレーの作り方
1.重曹を水で溶く
2.スプレーボトルに入れて、アブラムシに吹きかける
3.乾いたらしっかりと洗い流す

■ポイント
・全体に噴射する前に、一部分でテスト噴射する
・重曹スプレーは噴射しすぎると、葉の変色を引き起こすので注意

テープで駆除

いち早くアブラムシを駆除したい!という人には、粘着テープがおすすめです。
アブラムシがいるところを狙って、次々に粘着テープで獲ってしまいましょう。

使いやすい粘着テープだと、ガムテープや養生テープなどはもちろん、
カーペットの埃や髪の毛をとるコロコロでも対応可能です。
これらは大きい花や野菜の場合だと、大きい葉や太い幹についているアブラムシには効果てきめんです。
逆に小さい葉や新芽などには、文房具のセロテープを使ってペタペタと駆除するとよいでしょう。

ただしアブラムシが大量発生している時には、テープでペタペタするのも大変なので、
アブラムシがまだ少量の時に、テープで駆除してしまいましょう。
NEWムシナックスイエロー 8枚入

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農薬でアブラムシを駆除する方法

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おすすめの薬品の紹介と農薬を使う場合の注意点

大事に育ててきた植物を無農薬でアブラムシ駆除したいところですが、
大量発生すると手におえない場合もありますよね。
そんな時には、農薬でいち早くアブラムシ駆除対策をしましょう。

■農薬を使う場合の注意点
アブラムシは、長期間同じ農薬や殺虫剤を使用していると
耐性を持つことが多いといわれています。
できれば同じ農薬を使うことは避け、2、3種類の農薬を使って対策していきましょう。

■殺虫剤の中でも特に効果があり人気のある「オルトラン」ですが、
安全に使用できる基準が決められています。
用法容量を厳密に守れば問題はないですが、神経毒が発生することがわかっているため
使用には十分注意を払いましょう。

殺虫剤などの駆除剤は簡単にアブラムシを駆除できますが、
使いすぎると大事な野菜や花が枯れてしまったり、
土が腐ってしまったりと二次被害を及ぼすので注意しましょう。
住友化学園芸 オルトラン粒剤1kg袋 

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忌避(アブラムシを寄せ付けない)

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木酢

木炭を作る時に出る煙や水蒸気を冷やしたものを木酢(もくさく)といいます。
木酢の匂いはアブラムシが苦手なので、吹きかけておけば予防効果にもつながりますよ。
同じ対策で、木酢液がない場合は酢水でも代用が可能です。

匂いが薄れてきてしまうので、1日に1回もしくは定期的に
スプレーしておくと効果を得やすいでしょう。
ただしスプレーしすぎてしまうと植物にダメージを与えることもあるので要注意です。

■木酢液スプレー、お酢スプレーの作り方
1.木酢液は50~100倍に薄める
 お酢30ccを水1Lで薄める
2.ボトルに入れてよく振って、アブラムシのいる箇所にスプレーする
備長炭木酢液 そのままスプレー 900ml

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防虫ネット

羽のあるアブラムシの飛来を防ぐには防虫ネットをして、大量発生を防ぐのも効果的です。
アブラムシ対策に適している網目の大きさは0.6mm~0.8mm、色は白色や銀色が良いでしょう。

ただし、アブラムシがまったくついていない状態の時に使用しなければなりません。
アブラムシの動きが緩くなる秋~冬にかけて設置すると良いでしょう。
ダイオ化成 0.6mm目防虫ネット

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コンパニオンプランツ

アブラムシが苦手な香りや成分を放つ植物を一緒に植え付けておく方法です。
セージ・バジル・カモミール・ミント・マリーゴールド・ニンニク・ニラ・キンレンカ・オオバなど。

ニームオイル

家庭菜園には優しいニームオイルで駆除がおすすめです。
インドで古くから自生している樹木であり、欧米でも石鹸やシャンプーなどに
様々な日用品にも使われているので、安心して使うことができます。

ニームオイルをおおよそ500倍ほど薄めてスプレーボトルに入れて噴射しましょう。
大興貿易 ニームオイル250ml

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とうがらしスプレー(作り方と使い方)

■とうがらしスプレーの作り方
1.アルコール度数が35度以上の液体を瓶1本用意する
(果実酒やウォッカ、消毒用アルコールなど)
※無ければお酢500mlでもOK

2.容器に唐辛子を満タンに入れて、2週間以上漬け込む

3.液体を150~300倍に薄めて、ボトルに入れて噴射する

■ポイント
唐辛子の濃度を酷しすぎたり、噴射する頻度が多すぎたりすると、元の植物が枯れてしまいます。
スプレーするときや唐辛子液で作業するときは、マスクやゴーグル・ゴム手袋を使って
目や口に入らないように注意しましょう。

アブラムシ対策で大事な植物を守ろう!

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アブラムシ対策はガーデニングや家庭菜園をしていると、対応しなくてはならないですよね。
アブラムシがあらわれても、できれば無農薬で対処できるよう、
植物の葉や茎などをこまめにチェックしましょう。

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