2020年7月3日 更新

ダンゴムシは害虫?駆除すべき?家庭菜園で大量発生させないための予防方法とは?

ガーデニングを行う際には駆除した方が良いダンゴムシ。害虫の中でも不快害虫とされており、害虫対策が必要です。さまざまな駆除方法があり、殺虫剤や薬剤、粉剤、誘引タイプのものもありますが、無農薬のものでも駆除は可能で、木酢液やコーヒーがオススメです。

ダンゴムシってどんな虫?

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ムシはムシでも昆虫ではなく節足動物です。
エビ・カニのような甲殻類であり、5~10cmほどの大きさで、基本的には害はありません。
色は灰色~暗灰色で、半円状の形をしており、お腹の面は平たいです。
背中が丸くなっており、外敵に出会うと丸まってダンゴ状になりますが、体内の水分が蒸発するのを防ぐ意味もあります。

湿った場所を好むため、朽木や枯葉の下、石垣の間などに潜んでいます。
夜行性であり、夜になると活発に動き出します。
腐食質を食します。
ほぼ一年中見ることができますが、発生時期は初夏から。

見た目がよく似ているとして、ワラジムシと間違われることがあります。
ワラジムシとの違いは、丸くなるかどうかと動く速さです。
ワラジムシはダンゴムシよりやや小さく、ワラジ型をしていて、丸くならずに素早く逃げることができます。

ダンゴムシって害虫?

ダンゴムシは一度に100匹ほど産卵し、大量発生するために人を不快にさせます。
こうした生物は見た目の気持ち悪さから不快害虫と呼ばれていて、不快害虫は枯れ葉などを分解しやすくしてくれる反面、新芽や根を食べます。

本来、扱いやすい益虫であり、枯れ葉を食べる・糞が肥料になるなどの良い面も持っていますが、一方で新芽などを食べ、植物を弱らせる害虫となる一面も。
苗につくこともあり、柔らかい根や新芽を食害します。
さらには、花・野菜も被害に遭うのですが、苔は特に被害が多いので苔を守りたい場合には駆除の必要があるでしょう。

ガーデニングを続けるうえで大切な植物を守るためには、ダンゴムシを増やさないようにしなければなりません。

ダンゴムシの駆除法は?おすすめ薬剤もご紹介!

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それでは、ダンゴムシの駆除方法をご紹介していきましょう。
それぞれのメリット・デメリットも参考にしてくださいね。

スプレー殺虫剤

殺虫剤は、アリアトールエアゾールや不快害虫エアゾールなどのスプレータイプの薬剤を直接吹き付けます。
確実で即効性が高いですが、大量発生している場合でなくピンポイントで見つけた場合にスプレーするのが良く、応急処置的に使うのがオススメです。

・メリット:手も汚れず狙い撃ちしやすい
・デメリット:広範囲、大量になるとかえって効率が悪くなる

誘引剤

誘引タイプは、毒餌で害虫をおびき寄せ、駆除させるものです。
ダンゴムシが食べると効果を発揮します。
山盛りにして放置しておけば、目印にもなるためこちら側も注意を払うことができるでしょう。
デナポン5%ベイトやアースガーデン、虫コロリが有名です。

・メリット:ダンゴムシがいそうな場所に撒いておくだけで簡単
・デメリット:長期的に効くが、子供やペットの口に入らないように注意

ナメクジなどにも効くのでおすすめ

お庭の虫コロリ

お庭の虫コロリ

粉末剤

粉剤タイプは地面に直接撒き、ダンゴムシの侵入を防ぐもので広範囲をカバーできます。
不快害虫粉剤やシャットアウトSE、ノックダウンダスターなどがオススメです。

・メリット:長期間効果が持続し、駆除効果は高い
・デメリット:地面に撒くので、子供やペットの口に入らないように注意

お値段はお手頃、においは少なく即効性もある

ダンゴムシカダン粉剤700g フマキラー

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木酢液(酢)

木酢液とは、炭を作るとき出る水蒸気を冷やし、液状にしたものです。
食用酢と同じく、木酢液はダンゴムシが苦手とするニオイの1つ。
殺菌作用や、菌の生長を抑える効果が期待できます。
使用する際は、水で200~500倍に薄めてください。

・メリット:無農薬。家にあるもので十分対策できる
・デメリット:食べ物・香りのする花にかけると燻製のような香りがしてしまう

コーヒー

ダンゴムシはコーヒーの香りが苦手です。
少し冷ましたインスタントコーヒーをスプレーボトルに入れて撒く、という実に簡単なものです。
自宅などでは色残りしてしまうため、土に使うのが良いでしょう。

・メリット:簡単。家にあるもので害虫対策が可能
・デメリット:コーヒーがらは大好きなので、撒かないように注意

木酢液やコーヒーは、殺虫効果ではなく防虫効果となりますが、植物や人体に危害を与えるものではないので、心配な方にはオススメです。

予防法は?

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ダンゴムシの大量発生を防ぐ方法をご紹介していきます。

枯れ葉・湿気を取り除く

ダンゴムシが好む環境をできるだけ作らないことが大切です。
こまめに水を撒いたり日差しが遮られている葉が多かったりするガーデニングされた湿った庭はダンゴムシにとっては非常に良い住処と化しています。
落ち葉や枯れ葉を取り除き、日当たりや風通しのいい環境をつくることが重要です。

また、少し大きめな石の下、野積みにされた瓦の下、外に置きっぱなしにしてあるバケツ・プランターなどの下は湿気が多いので、こまめに移動させたり掃除したり、室内に取り入れたりするのが良いでしょう。

そして、土表面は乾いていても、その土を掘ってみると土は湿気を含んでいます。
ダンゴムシの現れる場所の土を掘り起こし、湿った土を乾燥させることで、ダンゴムシの好む環境を減らすことができます。

無農薬での対策をこまめにする

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木酢液やお酢、コーヒーなどをこまめに撒いて、近寄らせないような環境を作るのは、「増やしすぎない」ための対策でもあります。

また、薬剤代わりにハーブが用いられるケースも。
ダンゴムシはニオイが苦手なため、防虫効果が期待できます。
スペアミント(ペパーミントも)、シナモンなどは、石の下に隠れた虫を這いださせる効果があります。

お花だとマリーゴールドなどが挙げられるでしょう。
除虫菊花植物としてダンゴムシが近寄らない効果があります。
アルピニアシャワー 100ml

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落とし穴を作る

必要なもの
・ジュースなどの空き缶(コーヒーは×)
・エサにするための野菜の余ったものなど

1,空き缶の上部を切り取ります。
2,空き缶がすっぽり入るサイズの穴を掘り、空き缶をはめます。
空き缶の切り口が地面より低くなるように設置するのがポイントです。
空き缶の中には、エサである野菜などを入れてください。
3,エサにおびき寄せられたダンゴムシは空き缶の中へ落ちていきます。
一度落ちてしまったら、二度と上がってくることはできません。

落とし穴に落ちたダンゴムシは、遠くの自然の中に放したり腐葉土づくりに利用したりすることができます。

ダンゴムシとの上手な付き合い方

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ダンゴムシは、人間には害はなく必ずしも駆除すべき害虫とは言えません。
害虫とはいえ、枯れ葉を分解して微生物の活動を促したり、土壌を豊かにしてくれたりする益虫としての良い一面も見受けられます。

駆除することを念頭に置くのではなく、あくまでも「大量に増え過ぎたとき」に駆除することを考え、ダンゴムシと上手に付き合っていくのが自然の正しい付き合い方ではないでしょうか。

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