もう困らない!大切な草花や野菜にヨトウムシを寄せ付けない対策法

2017年11月27日


ガーデニングの天敵、ヨトウムシ。手間暇かけて育てた草花や野菜を食べて枯らしてしまう厄介者に、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。放っておくと、どんどん増えてしまい、被害はさらに広がります。大切なお庭を守るため、ヨトウムシの対策と予防を知っておきましょう。

ヨトウムシはどんな虫?

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ヨトウムシは漢字で夜盗虫と書き、その名前の通り日中は土の中に潜って、夜に活動します。
正体はヨトウガという蛾の幼虫で、日本各地に生息しており、ガーデニンや家庭菜園の野菜などを多量に食べる害虫のひとつです。
集団で活動するので、葉がボロボロに食べつくされるなどの被害を起こします。
しかも新芽を好んで食べるので、植物の成長が止まってしまい、そのまま枯れてしまう場合も。
食欲がとても旺盛なので、被害が広がらないうちに退治しなければなりません。

ヨトウムシの発生時期と特に注意したい植物

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ヨトウムシの成虫であるヨウトガは春から初夏、秋の年2回、葉の裏側に産卵するのが特徴です。
春に産み付けられた卵は夏に幼虫になり、秋には成虫として飛び立ちますが、秋に産み付けられた卵は幼虫のまま冬を越し、春に羽化します。
卵が孵化すると群生するため、ガーデンや畑全体に被害が拡大しやすいのです。

ヨトウムシが好む植物とは

雑食性であらゆる草花、野菜や果実を食べるヨトウムシですが、特に好みの植物があるので、栽培する場合は注意しましょう。

 

野菜…白菜、カリフラワー、トマト、ほうれん草、ネギ、キャベツなど。
草花…バラ、ガーベラ、マリーゴールド、クレマチス、菊、ゼラニウムなど。

上記のほか、ハーブのバジルも好んで食べるといわれています。

殺虫剤が効く?効果的に予防、退治するには

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ヨトウムシの予防方法

成虫であるヨトウガが飛来して産卵するのを防ぐため、防虫ネットでガードしましょう。
プランターや鉢などのベランダ栽培にも支柱などで、しっかりとネットがけしてください。
また、春と秋の産卵時期に防虫効果のある薬剤を散布しておくのも効果的です。

ヨトウムシの駆除方法

ヨトウムシは密集して産卵する性質があるので、見つけたら早めに駆除しましょう。
葉の表皮が白っぽく変色していると卵のある証拠なので、葉っぱごと切り取って処分を。
しっかりと退治したい場合には殺虫剤をまいて退治します。
誘発剤やヨトウムシが大好きな米ぬかを株元に置き、土中に潜む幼虫をおびき寄せてから駆除してください。次からはおすすめの薬剤を紹介します。

ヨトウムシ駆除に効果を発揮する薬剤

土にまくだけの使いやすい粒状タイプ

オルトラン粒剤

 

オルトラン粒剤

オルトランは一般的によく使われる殺虫剤です。
特に粒剤タイプは、土の上にまいておくだけで雨や水やりの際に成分が土中に染み込み、それを植物の根が吸い上げて、葉などを食した幼虫を退治できます。

 

手を汚さないのもうれしいポイントですね。

即効性と持続性に優れたスプレータイプ

ベニカXファインスプレー

 

ベニカXファインスプレー

オルトランと同じく、ヨトウムシ駆除の殺虫剤として知られています。
即効性があり、よく効くうえに効果が長持ちするのが特徴的。
スプレー式なので希釈する手間もいらず、買ってからすぐに使えます。

 

ヨトウムシのほか、ハダニやアブラムシ、うどん粉病などの害虫、病害にもおすすめです。

ヨトウムシから大切なガーデンを守ろう!

どこからともなくガーデンや畑に現れるヨトウムシ。完全に寄せ付けさせないのは無理かもしれませんが、その状況に応じた対策することで、大切な草花や野菜の被害を防げます。
正しく駆除を行って、ガーデニングを楽しみましょう。
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