ブッドレアの育て方は?肥料や用土など、鉢植えでもできる品種豊富なブッドレアの栽培方法

2018年9月1日


藤色や紫、白などの円錐形の長い花穂が個性的なブッドレア。美しく甘い香りのする花には蜜があり、チョウやハチなどが集まってくることからバタフライブッシュの別名があります。日本に自生する品種もありますが、園芸店で出回っているものはヨーロッパで改良されたものが多く、洋風の庭にも和風の庭にも合わせやすい花木として人気があります。育てやすく生長も早いので初心者向き。品種にもよりますが、春に植えつければ、夏から秋にかけて花が楽しめます。

ブッドレアとは?

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ゴマノハグサ科またはフジウツギ科の落葉低木で、中国が原産といわれています。
アジアやアフリカにも自生し、日本では花の姿や色がフジに似ていることからフジウツギと呼ばれ、親しまれてきました。

品種によって落葉・常緑、低木・高木などさまざまな形態と花姿があります。
市場に多く出回っているのはダヴィディー種の園芸品種で、紅紫、藤、白などの花色があります。
水はけと日当たりのよい場所であれば7月頃から10月頃まで長期間、花が楽しめます。
一度植えつければ耐寒性、耐暑性があり、手間なく育てられるので、花木を初めて育てる方にもおすすめです。

ブッドレアの育て方と栽培のポイント

基本的な生育のサイクル

植えつけ期:3月~4月
開花期:7月~10月
※関東地方以西基準

置き場所

日あたりの良い場所を好みます。旺盛に育つので庭に土植えするのがおすすめ。
根が粗いので、移植には向きません。庭に植えて育てましょう。

水やり

乾燥しすぎないよう注意します。乾燥したら与えます。

栽培のポイント

美しい花を楽しむためには日当たりのよい場所で育てるのが欠かせません。
植えつける際は大き目の根鉢を用意し、腐葉土や堆肥などの有機質を多く混ぜいれ、植えつけましょう。
このとき緩効性の化成肥料等を施してやると早く生長します。
多くの品種は春に植えつけると夏から花が楽しめます。
春から秋まで旺盛に生長し暖地では常緑のまま越冬します。
翌年の3月に前年に伸びた枝を切戻し、枯れた枝や不要枝を整理しておきます。

また中国原産で枝垂れる枝から房状の花を下垂させて咲く花が珍しい人気のアルテニフォリア種は、
他のブッドレアと違い、前年に伸びた枝に花をつけるので、剪定する際には注意が必要です。
香りもよく、5m前後ほどまで大きく育ち、枝垂れる花が見事です。

主な病害虫

害虫:アブラムシ カミキリムシの幼虫

ブッドレア栽培におすすめの用土、肥料、薬剤とは

初期の生育に必要な有機質肥料をブレンドした専用培養土

プロトリーフ 果樹・花木の土 12L

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保水性、排水性、通気性の良い熟成した有機肥料入りの専用培養土は、しっかりとした幹と枝を生育させ、花を咲かせてくれます。

ゆっくり長く効果が持続。植物の生育を助ける

ハイポネックスジャパン:マグァンプK中粒 600g

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植物の植えつけ、植え替え時に混ぜるだけでOK。1度混ぜ込めば1年間効果が持続。
根に直接触れても肥料やけの心配もありません。植物の生育を助け、花つきを良くします。

30日間効果が持続。幅広い植物に使用できる

殺虫剤 ベニカXファインスプレー 420ml

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アブラムシ、ハダニ、うどん粉病 花や緑など幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。
害虫に対して速効性があるのが特長。病原菌の侵入も防ぐため、病気も防いでくれます。

チョウやハチなどが集まってくることからバタフライブッシュの別名があります。

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イギリスの植物学者で聖職者のAdam Buddleの名前にちなんで名付けられたブッドレア。
香りのよい花に誘われてチョウやハチが現れる様子から「恋の予感」や「あなたと慕う」などの花言葉があります。
花色の美しい、香りのよい品種が多くそろい、
比較的コンパクトに育つ品種もあるので、植える場所に合わせて選びましょう。
また昆虫を誘うブッドレアの蜜にはサポニンが含まれ有毒です。