春の訪れを告げる可愛いチューリップを育てよう!手軽に始められる水栽培(水耕栽培)のポイントをご紹介

2019年10月26日


春の訪れを告げるチューリップ。そのプックリとした可愛らしいフォルムや色とりどりの花びらに癒される人も多いのではないでしょうか。容器に水を張って育てる水栽培(水耕栽培)の中でも難しいと言われているチューリップですが、コツを掴めばしっかりと育ってくれますよ。

チューリップの水栽培(水耕栽培)とは?

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チューリップの歴史

チューリップといえばオランダを思い浮かべる人も多いと思いますが、実はトルコやアジアの原産で涼しい気候と水はけの良い場所が好きな植物なのです。 日本では北海道・富山県・新潟県・鳥取県がチューリップの産地としてよく知られています。その中でも、チューリップを県花とする新潟県が切り花の出荷量1位、同じく県花とする富山県も球根出荷量が1位となっています。ちなみに日本で初めて本格的に栽培されたのも1919年新潟県新津市といわれています。

チューリップの種類

3~5月に可愛らしい花を咲かせてくれるチューリップ。 童謡「ちゅうりっぷ」の歌詞にもある通り、チューリップには赤・白・黄色・ピンク・複色など多数の色や品種があります。一番多い最盛期の頃は8000種類、現在出回っているチューリップでも1000種類あるのだとか…。

チューリップの花言葉

チューリップ全体の花言葉は「思いやり」「博愛」ですが、色によって花言葉も変わってきます。 赤…愛の告白 ピンク…愛の芽生え、誠実な愛 オレンジ…照れ屋 紫…不滅の愛

チューリップの咲き方

一重咲き…チューリップの代表的な咲き方 八重咲き…バラのように花びらが多く華やかな咲き方 星咲き…花の形が星の形をしている原種のチューリップの咲き方 ユリ咲き…花びらがとがっていて名前の通りユリに似ている フリンジ咲き…花びらの先がギザギザになっているような咲き方 この他にも様々な咲き方をしたチューリップがたくさんあります。

チューリップを水栽培(水耕栽培)で育てよう

チューリップを鉢植えで育てるということが、初心者には難しいことをご存知でしたか? 気候の問題や地域によって植え付け時期が違うなど、気を付けなければならないことがたくさんあります。身近なところではチューリップは高温多湿が苦手なため、水やりが難しいのです。 しかし、そんなチューリップがお手軽に栽培できて、お部屋でゆっくり成長を眺めながら育てる方法、「水栽培(水耕栽培)」をご紹介します。

水栽培(水耕栽培)の方法

水栽培(水耕栽培)とは、透明なガラス容器やペットボトルに水だけを入れて、土を使わずに栽培することが出来る栽培方法です。 水栽培の代表格と言えばヒヤシンスやクロッカスですが、他にもアボカドや多肉植物、ハーブ野菜なども作られています。 お部屋のアクセントにもなり、手軽に始められることから人気の栽培方法です。

チューリップの水栽培(水耕栽培)に適した球根の選び方

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水栽培専用の球根を選ぶ

球根を選ぶ時は「表面にカビが生えていないか」「手に持った時にブヨブヨしていないか」「ふっくらしていて傷があまりない」この点をよくチェックしてみてください。 「アイスチューリップ」という寒い季節用に開発されたチューリップの球根だと水栽培も簡単ですが、普通の球根でも栽培することはできます。

普通の球根を選んだ場合の下準備

大体12月頃に植えるとして、2~3か月前に球根を購入したら、紙袋に入れてしっかり封を閉じてから、冷蔵庫の野菜室などで寝かせましょう。 チューリップは「春化処理」といって、球根に「冬がやってきたんだ」と思わせるような冷たい体験をさせないと花を咲かせてくれません。

もしカビてしまったら…?

多少の青カビだった場合、拭き取って「オーソサイド水和剤」で消毒してから再度挑戦してみてください。
オーソサイド水和剤

オーソサイド水和剤

チューリップの水栽培(水耕栽培)に必要なものとは?

近くのホームセンターやガーデニングショップで売っている水栽培用の専用容器をおすすめします。ヒヤシンス専用栽培キットでも栽培可能です。 または、家にあるおしゃれなガラス容器やペットボトル、ジャム瓶などでもOKですよ。
球根用 バルブベース ショート

球根用 バルブベース ショート

プラスチック 球根栽培フラワーベース

プラスチック 球根栽培フラワーベース

ペットボトルを使った水耕栽培キットの作り方

【用意するもの】 ・500mlのペットボトル(横に窪みがあるもの) ・カッター、ハサミ ・テープ 【作り方】 1.ペットボトルを綺麗に洗い乾かしておく 2.底から10~12cmのところにカッターで切込みを入れる 3.切込みからハサミを入れて2つに切り離す 4.飲み口部分も切り取る 5.飲み口がある方を上下逆さまにして、もう1つと合体させる 6.球根と高さを調節して、テープで固定する 7.完成

チューリップの水栽培(水耕栽培)の育て方とは

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根を出すまで

1.最初に茶色の薄皮を綺麗にとってから水に漬けましょう。 2.水量は球根の底に水がふれる程度です 3.置く場所は15度くらいの気温が保てるうす暗い場所に置くか、冷蔵庫へ。または、段ボールなどに入れて遮光した状態にしてください。

根が出たら

1.水量を根の半分もしくは2/3浸かるようにします 2.水の取り換えは1週間に1度に減らします 3.1ヵ月ほど経ち、程よく根も伸びてきたら暖かい場所へ移します 4.このころになってくると液体肥料の出番です。規定の倍以上薄めてあげてたものを1,2滴たらしてください。

気を付けるポイント

綺麗な水は酸素をたくさん含んでいるため、最初はお水をしっかり交換しましょう。 逆に水の入れすぎも「根腐れ」のもとになりますので、根がしっかり出てきたら、呼吸をさせてあげるため、根がつけすぎない程度に水を減らします。 暖かい場所へ移動した後も、ベランダのような直射日光が当たる場所は避け、カーテン越しの柔らかい日差しに当ててください。これは、チューリップに「冬が終わって春が来たよ」と優しく伝える為です。いきなり直射日光に当てられたらびっくりしてしまいますので慎重に。 また、根が伸びて大きく育ってくると水の減りも早くなってきますので、芽が出ていなくても、こまめにチェックしてあげてください。

チューリップのある部屋で癒されよう

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いかがでしたか? 毎日成長を見守ることが出来るチューリップの水栽培なら、手軽に始めることが出来る上に、なおかつお部屋もパッと華やぎますね。 ぜひこれからの時期、ホームセンターやガーデンショップなどで球根を見かけたら試してみてください。